冬になると大活躍のファンヒーターですが、実は故障を防ぐため、日ごろからメンテナンスが必要です。この記事では自分でできるファンヒーターの掃除やメンテナンスの方法、それとおまけで移動に便利なコロコロキャスターの取り付け方まで詳しく紹介します。
ファンヒーターのメンテナンスの重要性
ファンヒーターは温まるのが非常に早いので使用している方も多いと思います。灯油を入れる手間を除けば、ボタン一つですぐに温まるので便利ですが、実は定期的なメンテナンスが必要な器具でもあります。
室内の空気を吸い込み、灯油を気化させて燃焼するので、自動車のエンジンのようにエアフィルター、燃料フィルターが取り付けられています。自動車もそうですが、このフィルター類の清掃を怠ると、異常燃焼や故障の原因となります。
次の項目では、ダイニチ【KF-T32ES】をメンテしたときの内容を記載します。念のため、以下の注意点もご覧ください。
- メンテナンスは、ファンヒーターを停めて十分に冷えてから行ってください。
- 必ず電源プラグをコンセントから抜いて行ってください。
- それぞれの取扱説明書に記載されている方法を守って作業してください。
エアフィルター（ファンフィルター）の清掃手順
ファンフィルターの取付位置
ファンフィルターはこれ↑↑
ファンヒーターの背面にあるフィルターです。通常ファンヒーターは、室内の空気を取り入れ、灯油と燃焼させて暖かい空気を出すのですが、ホコリやゴミが燃焼室に侵入してしまうと故障の原因となります。そのため空気の取入口にファンフィルターを設置し、ホコリの侵入を防ぐ役割をしています。
ファンフィルターの清掃時期
1週間に1回以上
ファンフィルターの清掃方法
ファンフィルターはホコリが溜まりやすく、そのまま放置するとフィルターが目詰まりし、空気の流入が妨げられ、不完全燃焼を起こしやすくなります。そうなると燃費が悪くなるほか、異常燃焼による故障の原因となるので、1週間に1回ほど、掃除機、またはブラシでホコリを取り除くようにしましょう。
上の写真のようにファンフィルターが取り外せる場合は、取り外して掃除します。もし、フィルターが取り外せないタイプの場合は、直接、掃除機をあててホコリを吸い込んでください。布なので拭こうとすると、ホコリが中に入ってしまう場合もあるのでおすすめしません。
掃除する際に、掃除機で強くこするとフィルターが破けてしまうこともあるので、やさしく掃除してください。また、汚れがひどい場合は、洗剤等を使って水洗いしましょう。※メーカーによって清掃の仕方が異なるので注意してください。
ファンフィルターが壊れた場合
もし、ファンフィルターに穴が開いた、破損した場合は、交換が必要です。WEBで購入できるので機種にあうフィルターをさがして購入しましょう。ちなみに、このタイプに合うファンフィルターはこちら↓↓
［ダイニチの対応機種］FW-3721GR,FW-3721LS,FW-3721SGX,FW-KS3721SGX,FW-3720GR,DY-3004,FC-326E,FC-365L,FC-366L,FHY-300T,FHY-30GS2,FHY-30GS3,FHY-30GS4,FHY-32GS5,FHY-32GS6,FHY-32GS7,FHY-32GS8,FHY-32GS9,FHY-32TR1,FHY-32TS6,FHY-32TS7,FKD-326NE,FKD-327NE,FW-3050S,FW-3060E,FW-3060S,FW-3070E,FW-3070S,FW-3214NE,FW-3215NE,FW-3216NE,FW-3217NE,FW-3218NE,FW-3219NE,FW-321D,FW-321E,FW-321S,FW-321SA,FW-322D,FW-322E,FW-322S,FW-323NE,FW-323S,FW-324NE,FW-324S,FW-325NE,FW-325S,FW-326NE,FW-326S,FW-327NE,FW-3280S,FW-3280V,FW-328NE,FW-329NE,FW-3290D,FW-3290S,FW-32E7,FW-3317KE,FW-3318KE,FW-3319KE,FW-3350LD,FW-3360L,FW-3360LD,FW-3370L,FW-3370LD,FW-361L,FW-361LE,FW-362L,FW-362LE,FW-363L,FW-364L,FW-365L,FW-366L,FW-367L,FW-368L,FW-3680L,FW-3680LD,FW-368L,FW-3690L,FW-3690LD,FW-37DX,FW-37DX2,FW-3714LE,FW-3714LX,FW-3714SDX,FW-3714SLX,FW-3715LE,FW-3715SDR,FW-3715SDRE3,FW-3715SDX,FW-3715SLX,FW-3716LE,FW-3716SDX,FW-3717LE,FW-3717SDX,FW-3718GR,FW-3718LS,FW-3718SGX,FW-3719GR,FW-3719LS,FW-3719SGX,FW-371LX,FW-372LX,FW-373LX,FW-374LX,FW-375LE,FW-375LX,FW-376LE,FW-376LX,FW-377LE,FW-377LX,FW-378LE,FW-378LX,FW-379LE,FW-379LX,FW-37DX,FW-37DX2,FW-37SLX,FW-37SLX2,FW-KS3718SGX,FW-KS3719SGX,FW-M322E,FW-M361LE,FW-M362LE,FX-32R,FX-32R2,FX-32R3,KDF-322,KDF-3280,KDF-3290,KDF-L362,KF-M30E,KF-N30ES,KF-P30,KF-R32,KF-S32ES,KF-S36iL,KF-T32ES,KF-T36iL,KF-U32ES,KF-U36IL,KF-W32ES,KF-W36L,KF-X32ES,RA-2501,RA-323,RA-327,RA-328,KDF-L362,KF-X32ES,FW-3322KE,FW-33EK1,FW-3722GR,FW-3722LS,FW-3722SGX,FW-3722SGXE2,FW-37EL1,FW-C37SLX,FW-KS3722SGX
燃料フィルター（油フィルター）の清掃手順
油フィルターの取付位置
油フィルターはこちら↑↑
灯油のタンクを取り外した奥にあるフィルターで、「油フィルター」と言われています。灯油に混入したホコリや水の侵入を防ぐ働きがあります。
油フィルターの清掃時期
1ヶ月に1回～シーズン中に1回ほど
油フィルターを清掃しないとどうなるの？
油フィルターにホコリや水が溜まると、灯油の流れが悪くなります。そうなるとファンヒーターの底にある受け皿の灯油が少なくなり、「給油ランプ」が点灯し、燃焼が止まってしまう場合があります。
もし、灯油タンクが満タンでも、給油ランプが点灯してしまう場合は、油フィルターの詰まりが原因として考えられます。
油フィルターの清掃方法
フィルターを洗う容器と、使わなくなった歯ブラシを用意します。容器は灯油を入れるため耐油性が必要なので、今回は塗装用バケツを用意しました。
油フィルターを取り出します。
フィルターを取り出す際は、灯油が垂れるので真っすぐに持ち上げます。灯油が付くのが嫌な人は手袋をはめ、新聞紙などを敷くとよいでしょう。
歯ブラシを使ってホコリやゴミを取り除きます。
ある程度フィルターのゴミが取れたら、新しい灯油を入れてすすぎ洗いします。
フィルターに灯油を流した際に、灯油が「スーッ」と糸を引くように流れればOK。そうではなく「ポタッポタッ」と水滴のように落ちる、または全く流れない場合は目詰まりしています。もし目詰まりしてる場合は以下を試してください。
・もう一度掃除する。
・水が付着してるのでフィルターを一度乾燥させる。
・フィルターを交換する。
※まちがっても水洗いは厳禁です！水が付くとフィルターが詰まります！
油フィルターの掃除が完了！ 終わったら元に戻します。
洗浄で使用した灯油は、灯油販売店に相談すると処分してもらえます。
油フィルターが壊れた場合
もし、油フィルターに穴が開いた、目詰まりしている場合は、交換が必要です。WEBで購入できるので機種にあうフィルターをさがして購入しましょう。ちなみに、このタイプに合う油フィルターはこちら↓↓
［ダイニチの対応機種］FW-3220E8,FW-3220S,FW-3221E9,FW-3221S,FW-4220S,FW-MV32SA,FW-4221S,FB-4360LD,FB-5360LD,FB-561LD,FC-365L,FC-366L,FHY-300T,FHY-30GS3,FHY-30GS4,FHY-32GS5,FHY-32GS6,FHY-32GS7,FHY-32GS8,FHY-32GS9,FHY-32TR1,FHY-32TR2,FHY-32TR3,FHY-32TR4,FHY-32TR5,FHY-32TR6,FHY-32TR7,FHY-32TR8,FHY-32TS6,FHY-32TS7,FHY-400T,FHY-520T,FKD-32NS,FKD-428S,FKD-429S,FKD-42NS,FW-3050S,FW-3060E,FW-3060S,FW-3070E,FW-3070S,FW-3214S,FW-3215E3,FW-3215S,FW-3216E4,FW-3216S,FW-3217E5,FW-3217S,FW-3218E6,FW-3218S,FW-3219E7,FW-3219S,FW-321D,FW-321E,FW-321S,FW-321SA,FW-322D,FW-322S,FW-323S,FW-324S,FW-325S,FW-326S,FW-327S,FW-3280S,FW-3280V,FW-328S,FW-3290D,FW-3290S,FW-329S,FW-32CN,FW-32E1,FW-32E2,FW-32E7,FW-32E8,FW-32E9,FW-3350LD,FW-3360L,FW-3360LD,FW-3370L,FW-3370LD,FW-361L,FW-361LE,FW-362L,FW-3680L,FW-3680LD,FW-3690L,FW-3690LD,FW-371LX,FW-4050S,FW-4060S,FW-4070S,FW-4214S,FW-4215S,FW-4216S,FW-4217S,FW-4218S,FW-4219S,FW-4250S,FW-4260E,FW-4270E,FW-427S,FW-428S,FW-429S,FW-431S,FW-432S,FW-4380S,FW-4390S,FW-451L,FW-452L,FW-4580E,FW-4590L,FW-471LX,FW-5250S,FW-5260E,FW-5270E,FW-5350LD,FW-5360LD,FW-5370LD,FW-551L,FW-551LD,FW-552L,FW-5580E,FW-5580LD,FW-5590L,FW-571LX,FW-6050LD,FW-6060LD,FW-6070LD,FW-6080LD,FW-661LD,FW-6690LD,FW-LV32S,FW-M361LE,FW-N32S,FW-N32S2,FWY-32R18,FWY-32R19,KDF-322,KDF-3280,KDF-3290,KDF-4218S,KDF-42SB,KDF-5590,KDF-L362,KDF-L552,KF-N30ES,KF-P30,KF-R32,KF-S32ES,KF-S36iL,KF-T32ES,KF-T36iL,KF-U32ES,KF-U36IL,KF-W32ES,KF-X32ES,RA-323,RA-327,RA-328,FWY-32R20,KDF-L362,FWY-32R21,KF-X32ES,KDF-42SC,FW-32S3,FW-E32S3,FWY-32R1
ファンヒーターのシーズン終了時の片付け方
ここでは、春になってファンヒーターを片付けるときの手順を紹介します。
１．電源コードを束ねる。
２．灯油タンクを空にする。
３．油フィルターを外し、底（油受皿）にたまった灯油を抜き取る。
※抜き取る際は、先を平らにカットした給油ポンプを使うか、スポイトを用意します。
４．ファンフィルター、油フィルターを掃除する。
５．本体の汚れを拭き取る。
６．箱にしまって保管する。
しっかりとメンテナンスをするとファンヒーターの寿命も長くなります。今回、紹介した掃除方法をぜひ試してみてください。
おまけ：キャスターを付けると便利！
ファンヒーターの向きを変えたい、違う部屋に移動したいとき、灯油が満タンだったりすると持ち上げるとき腰にきたりします…。そんなときはキャスターを付けるのがおすすめです。
つけ方は簡単。手順を紹介します。
１．ファンヒーターを停め、電源を抜きます。
２．四角い台になるものを置きます。
３．四角い台の上にファンヒータを置きます。
※そうすることでファンヒータの底受けの部分が浮きます。
ファンヒーターがグラついたり転倒しないよう注意してください。
４．キャリーの取付ネジをすべてゆるめます。
５．キャリーのストッパーのスイッチを、すべて下向き（回転しない）にします。
６．底受けのつばにキャリーを取付け、手で閉まる範囲でネジを仮止めします。
７．最後にプラスドライバーで本締めして完成。
移動したいときはコロコロと持って行けばOK。ファンヒーターに取り付けるだけで、掃除や移動がラクになるのは非常にありがたいです。ぜひ取り付けてみてください。