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夏休みの自由研究にもピッタリ。カブトムシ・クワガタをゴッソリ簡単に捕まえる最強の方法!

子どもと遊ぶ
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皆さんはカブトムシやクワガタを捕りに行ったことがありますか? 雑木林の樹液が出るところに探しに行ったけども、なかなか見つけられなかった経験があるかもしれません。実は「ノムラホイホイ」というトラップで一網打尽に捕まえる、なんともワクワクする捕獲方法があるんです。この方法でカブトムシを一度に14匹ゲットしました。今回はその方法について詳しくご紹介します。夏休みの自由研究にも使えるこの方法をぜひお試しください!

トラップ「ノムラホイホイ」とは

私がこの方法を知ったのは、以前に国立科学博物館の特別展「昆虫」を観に行った時です。甲虫研究者の野村周平さんが開発した昆虫採集のトラップが紹介されていて、その仕組みに非常に感動しました。開発者の名前から付けられた「ノムラホイホイ」は、研究者が開発しただけあり、カブトムシ、クワガタの修正を最大限利用し、昆虫を生きたまま捕獲し、かつ採取者の負担が少ない非常に効果的なトラップです。詳しくは以下のサイトをご参考ください。

ノムラホイホイのテクニック
https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/hane/hoihoi/tech.html

トラップの作り方

準備するもの

準備するもの
  • ペットボトル(2L サイズの大きいもの)
  • 針金 または ヒモ(1~2mくらい)
  • クリップ
  • スプレー(茶色、緑色)
  • バナナ
  • カッター
  • キリ または ドリル

作り方

まずペットボトルを用意します。
今回用意したのはどっさり捕まえられるよう、4Lサイズ!!

カッターで切る部分をマーキングします。
開口部が、直径6~7cmになるくらいの位置でマーキングしてください。

下記の点線部分をカッターで輪切りにします。
この際、手などを切らないよう十分注意しましょう。

そうすると、本体になるパーツとジョウゴのようなパーツが出来上がります。

次に、キリやドリルを使って本体の底に穴を開けます。
これは雨が降った時の水抜き穴で、せっかく捕まえた昆虫たちを、不測の雨で水没させないため必須です。

樹木にトラップを括り付けるときに必要な、針金を通す穴もあけます。

そして、開けた穴に針金を通します。

スプレーで塗装します。
色は茶色や緑などのカモフラージュで(今回は予算の関係で、残っていた茶色オンリーです…)。
森の中でトラップを目立たなくする効果もありますが、トラップの中を暗くすることで、夜行性のカブトムシやクワガタが、陽の光を嫌がり出て行ってしまうのを防ぐ役割もあります。ですので、しっかりと遮光できるよう塗装してください。

本体が完成するとこんな感じ。
塗装が完全に乾くのを待ちましょう。

バナナを用意します。
バナナは新しいものではなく、熟したものが最適です。なんなら真っ黒なものでもOK。
最終的には発酵させるので。

バナナを手で揉みほぐします。
揉みほぐしたら、皮をむいて本体の中へ。
その際に皮も一緒に入れてください。そうすることで、皮のニオイが誘引剤となり、かつ昆虫たちの緩衝材になり傷つきを防ぎます。

バナナを入れたら、ジョウゴ部分を逆さにして本体にセットします。
入りにくい場合は、無理やり押し込んでOKです。
こうするとジョウゴがトラップで言う「返し」となり、昆虫が逃げにくくなります。
ジョウゴを挿入したら、クリップで固定します。
ジョウゴを針金で固定する方法も良く見ますが、今回、トラップを分解するときの手間を考え、クリップで固定する方法を選択しました。

これでトラップは完成です。

トラップを仕掛ける時期や気温、天気

カブトムシやクワガタを捕まえるのにベストな時期は地域によっても異なりますが、関東であれば7月中旬から8月中旬くらいといわれています。

成虫としてはカブトムシは6月中旬、クワガタは早ければ5月くらいから見つけられますが、気温が低いと活動は鈍いようです。気温が25℃以上だと活発に動き回るので、気温が25℃以上の日が続く時期を狙うと捕まえやすくなります。

天気もできれば晴れまたは曇りが続いていたほうがベストです。雨だと活動が鈍るので。トラップを仕掛けるのに3~4日くらいの日数は必要なので、天気予報を確認して晴れや曇りが続く日を選ぶと良いでしょう。

トラップを仕掛ける場所

平地か低い山の雑木林に仕掛けます。
高原のような標高が高いところには生息していません。
雑木林でも、特にカブトムシが好むクヌギやコナラといった広葉樹を見つけて仕掛けるのが大切です。

すでに樹液が出ていてカナブンやチョウが集まっている木があると最高です。
すでに昆虫たちが誘引されているので、さらにトラップで追い打ちをかければ必勝です!
そして「この木だ」と決めたら、トラップの針金を木の胴に回して取り付けます。
高さは地上から1~1.5mくらいのところが良いです。
また個人的な意見ですが、古い大木より中くらいの太さの木のほうが、樹液が新鮮なのか(笑)昆虫がより集まっている気がします。
カブトムシやクワガタは、樹木の表面を這ってくるので、トラップの入り口が通り道となるように固定してください。

トラップを仕掛ける期間、時間帯

基本的に3~4日間は仕掛けておきます。
なぜならバナナが発酵し、誘引の甘い香りが出はじめるのに時間がかかるので。
もし仕掛ける期間を短くしたい、また乾燥や低温のため発酵が遅くなりそうなときは、以下のような準備を前もって行い、仕掛ける期間を短くすることも可能です。
・あらかじめバナナをビニールなどに入れて温かい場所で発酵させる。
・バナナと焼酎を一緒に入れて発酵を促す。
・市販のカブトムシのエサ(ゼリー)などを使う。
とにかく大切なのは、エサはしっかりと発酵させ、甘い香りの誘引剤となるよう準備することです。

時間帯ですが、基本的にカブトムシもクワガタも夜行性なので、日が暮れる頃から動き出します。できれば夜中ずっとトラップを仕掛けていられるようにするのが大切です。
一晩しか取り付けられないのであれば、少なくとも日中の明るいうちにトラップを取り付け、翌日の朝に回収するのが良いかと思います。
3~4日間ずっと仕掛けることが可能なら、このトラップは塗装して中に光が入らない仕組みのため、日中の明るい時に仕掛け、数日たったのち、日中の明るい時に回収してもOKです。子どもと一緒に採取するなら、明るい時のほうが転倒やケガ、危険な生き物(スズメバチなど)の対処がしやすいので安心です。

採取の仕方

採取時に持っていくもの、服装

トラップを仕掛けて日数がたったら、いよいよ採取です!

準備するもの
  • 虫かご(蓋つき)
  • バケツ

採取時に用意するのはこれくらいです。

なお、山の中を行動するので、服装はできる限り肌の露出を抑えたものがオススメ。やぶを歩いたり、ハチやアブ、ヘビなど危険な生き物もいますので。靴もサンダルは危険なのでやめておいたほうがいいです。
それとスズメバチを刺激する、黒い服や香水は避けましょう。帽子をかぶると髪の毛の黒い色が隠れるので良いのだとか。

トラップの外し方

特に注意してほしいのは「中にスズメバチが入っているかも」という点です。
ですので、取り外す前に一度トラップの中を確認しましょう。
万が一、スズメバチが入り込んでいたら、上部のジョウゴ部分を外し、トラップを棒などでたたいてスズメバチを逃がしてから取り外してください。

トラップの中を確認したら、針金を解いて樹木からトラップを外します。
そしてトラップをひっくり返し、バケツの中に昆虫たちを移動させます。

↓↓こちらは3日間仕掛けた結果!!大量のカブトムシ、カナブンたちがドッサリ↓↓

観察する

バケツからカブトムシやクワガタを選んで、虫かごに移動させます。
その際にどんな昆虫が入っていたか、何匹捕まえたか、みんなで観察します。

カブトムシ採取

今回は総勢78匹の甲虫を採取することができました!
・カブトムシのオス 7匹
・カブトムシのメス 7匹
・ノコギリクワガタのオス 1匹
・コクワガタのオス 1匹
・カナブン 35匹
・クロカナブン 27匹

↓↓カブトムシはオスメス合わせて14匹。

↓↓ノコギリクワガタのオス

↓↓コクワガタのオス

↓↓カナブン(左)とクロカナブン(右)
  羽の付け根の逆三角形が目じるしです。

観察を終えたら、飼育しない昆虫はリリースします。
また、トラップは使いまわしができますので、使い終わったら洗浄して保管しましょう。

採取の注意点とマナー

危険な生き物に注意
先述の通り、スズメバチもバナナの甘い香りで寄ってくることもあります。
黒い服や香水はスズメバチを刺激しますので、採取の際は着用は避けましょう。
もしスズメバチがいたとしても決して刺激せず、通り過ぎるのを待ちます。
万が一、スズメバチが「カチカチ」と警戒音を出して攻撃しそうなときは全力で逃げます。それでもスズメバチに刺されてしまったら、傷口をつまんで毒を出し、すぐに医療機関に受診してください。
もちろんスズメバチ以外にも、他のハチやアブ、ヘビといった生き物もいますので、注意しながら行動してください。

転倒やケガに注意
雑木林の中を歩く際は、ヤブや倒木、斜面などで転倒やケガの危険があります。子どもたちも親も注意して行動しましょう。

許可のない場所で採取しない
国立公園などでは基本的に昆虫採取は禁止されています。規制されている場所では採取をしないよう注意しましょう。

トラップを必ず回収する
仕掛けたトラップをそのまま放置しないでください。後から入った昆虫が死んでしまったり、ゴミとなって森を汚してしまうことにもなります。トラップを仕掛けたら必ず回収しましょう。

まとめ

子どもも大人もカブトムシやクワガタを見つけるとワクワクします。トラップを使ってたくさんの昆虫を捕まえるのは楽しいですし、それを観察することで昆虫について勉強にもなります。ぜひ夏休みの思い出や、自由研究の題材として「ノムラホイホイ」を作って採取してみてください。カブトムシ捕り達人をめざしましょう!!

自然環境や地域住民の方々へのご配慮をお願いいたします。また、次に来る人たちも楽しめるよう採取マナーを守って楽しみましょう!

 

 

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