この記事は、ルームエアコンの内部洗浄を自分で行う方法と注意点をまとめています。久しぶりにエアコンを付けると風がすごく臭い時はありませんか。それはエアコン内部に発生したカビが原因です。こうなるとフィルターを掃除するだけでは臭いの元を断てません。ある程度、分解して内部を洗浄する必要があります。しかし、この作業をプロに頼むと10,000円くらいかかってしまいます…。今回は勉強(お金)のために自分で作業することにしました。なお、この記事で内部洗浄するエアコンは【Panasonic CS-222CFR】となります。
※あくまで素人作業ですので、すみませんが参考にされる方は自己責任でお願いします。
ちなみに、家計を7万円も節約できた方法も紹介してます↓↓
掃除前の状態
送風口のルーバーや、内部のアルミフィンを見ると黒カビが発生していました。
↑送風口の状態。
↑フィルターの内部にあるアルミフィン。こちらにも黒カビが発生してます…。
まずは品番を確認!
エアコンに記載されている品番を調べます。
エアコンの下部か側面に記載されています。
この品番でWEB検索すると、各パーツの取り外し方の情報を探すことができます。エアコンは種類がたくさんありますので、エアコンの品番で検索してから作業方法を確認しましょう。
↓以降はPanasonic CS-222CFRの作業手順となります。
用意するもの
この作業でかかる時間は2時間ほどです。
つぎの項目から実際の手順を紹介します。↓↓
① 電源プラグを外す。
感電防止のため、電源プラグを外します。
② フィルターを取り外す。
全面パネルを開き、内側のフィルターを取り外します。
写真のようにツマミを上に持ち上げると、ツメが抜けてフィルターを外すことができます。外したフィルターは、掃除機で綿ボコリを吸い取っておきましょう。
③ 前面パネルを取り外す。
前面パネルを開けた状態で、左右のツメを内側に寄せ、前面パネルを軸から外します。
④ 上下ルーバーを取り外す。
はじめに真ん中の軸を外してから、
上下ルーバーをゆがませて左右の軸を外します。
気温が低いとルーバーが固くなり、ゆがませるのが難しくなります。その場合はドライヤーなどで温めると作業しやすくなります。
⑤ 左右ルーバーを取り外す。
左右ルーバーの付け根にマイナスドライバーを差し込んでホックを外します。
左右5ヶ所、計10ヶ所ホックがあります。こちらを外さないとファンの洗浄ができません。部品を損傷しないよう慎重に作業してください。
⑥ フロントカバーを取り外す。
フロントカバーを外すには、ルーバー付近に隠れているネジ2本を外す必要があります。
つまみを引っ張ると隠れているネジが出てきます。
プラスドライバーでネジを外します。
フロントカバーの側面を持って、下からめくるように持ち上げると取り外せます。
上部にフック3ヵ所ありますが、もし引っ掛かるようであれば、マイナスドライバーを差し込んでフックを外してください。
エアコン内部が出てきました。フィンの下側にあるドレンパンも外せるようですが、素人ですので破損のリスクも考え、分解作業はここまでとしました。
もし、フィンにホコリが溜まっていたら、
このタイミングで掃除機で吸い取ってください。
⑦ 基盤を養生する。
フィンの右側に電装基盤が配置されてます。こちらに洗浄液がかかると故障の原因になるので、ビニール袋とマスキングで養生します。
⑧ 洗浄用カバーを取り付ける。
今回使用する洗浄用カバーはこちら。
幅90cmのルームエアコンまで対応できるものです。
カバーの向きを確認したら、ゴム部分をエアコン本体の片側に引っ掛けて、反対側まで伸ばします。カバーをエアコン本体にかぶせ終えたら、きっちり固定されていることを確認し、形を整えます。養生テープなどで開口面を広げておくと、後で作業しやすくなります。
排水チューブの先端を、バケツの中に入れておきます。
⑨ エアコン本体を洗浄する!!
今回使用する洗浄剤はこちら。
ムースとリンスのセットで、これでルームエアコン1台分だそうです。
はじめに、洗浄剤(ムース)にノズルを取り付けて、良く振ってください。そのあと、ノズル先端をフィン表面に沿って左右に動かしながら泡を吹きつけます。
はじめは上部から、次第に下部へスプレーし、フィン内部全体に行き渡るよう泡を吹きつけましょう。
ルーバー部分やファンも洗浄剤(ムース)をスプレーします。特にファンは、手で回転させながら全体に泡が行き渡るようにしてください。
洗浄剤(ムース)の吹きつけが終わったら、15分間ほど放置します。
汚れやカビがこびりついてそうな時は、使い古しの歯ブラシや刷毛を使用して汚れを落とします。特にファンは、奥まったところに取り付いているので、細長い刷毛などを使用すると作業しやすいです。
15分たったら、洗浄剤(リンス)で残っている泡を洗い流します。
洗浄剤(リンス)はすべて使い切るくらいに吹きつけます。もし、使い切っても泡が残っていそうなときは、霧吹きスプレーに水を入れて洗い流してもOKです。
汚れを落とした洗浄液は、だんだんドレンホースから排出されバケツに溜まってきます。
エアコン本体の洗浄はこれで完了です。
黒カビが除去されて、かなりキレイになりました!!
洗浄液(リンス)吹きつけ後、10分程度してから復元作業に移ってください。
⑩ 取り外したパーツを洗浄する。
取り外したパーツは、中性洗剤を使って水洗いします。
やらかいブラシなどを使用すると、細かい部分までキレイに洗浄することができます。水でしっかり洗い流した後は、水気がなくなるまで乾燥させてください。
なお、写真は日なたですが、熱による変形を防ぐため日陰での陰干しを推奨します。
⑪ パーツを復元する。
洗浄した部品が乾燥したら、いよいよ復元作業です。
復元は取り外した順序の逆に作業していきます。
- ビニール袋などの養生を外す。
- フロントカバーを取り付ける。
- ネジを締め付け、つまみのカバーを取り付ける。
- 左右ルーバーを取り付ける。
- 上下ルーバーを取り付ける。
- 全面パネルを取り付ける。
- フィルターを取り付ける。
- 電源プラグを差し込む。
洗浄用カバーは再利用できます!
(モノによりますが)使用した後に軽く水で流し、良く乾かしてキレイにたたんで保管してください。詳しくはカバーについている取扱説明書に従っていただければ。
⑫ 清掃完了!!
最後に換気をしながら冷房運転を1時間ほど行ってください。
これで作業は完了です!!
見た目もキレイになりましたが、一番良かったのは送風が臭わないことです!
これで無事にクリーンな空気を取り戻すことができました。
夏は冷房、冬は暖房と、近年は1年を通してエアコンを使用する世の中になっています。それなので、エアコンのお手入れはけっこう大切です。エアコンの掃除をしていないと、性能が落ちますし、何より黒カビなどで体調不良も起こすこともあります。ぜひこの記事を参考に、皆さんもご自分で出来る範囲でエアコンをメンテナンスしてみてください。
※こちらはあくまで素人作業ですので、すみませんが参考にされる方は自己責任でお願いします。自分で分解・洗浄するのが不安な方は、プロのクリーニング屋さん頼まれることをお勧めします。
ちなみに、家計を7万円も節約できた方法も紹介してます↓↓