できるだけ100均などで手に入る材料で燻製器(スモーカー)を自作し、はじめて自宅で燻製にチャレンジしました。とりあえず試しに家族で燻製をやってみたい人向けの記事です。DIYでの作り方について詳しく紹介いたします。
この記事で紹介する燻製方法
燻製は大きく分けて3つに分類されています。
1.熱燻
温度:80℃~140℃の高温
方法:スモークチップをコンロや炭火などで熱し、発生した煙によって燻す
時間:10分~1時間程度
2.温燻
温度:30~80℃の温度
方法:スモークウッドに直接火をつけ、その煙で燻す
時間:数時間から1日程度
3.冷燻
温度:15℃~30℃ほどの低温
方法:「冷燻器」という専用の調理器具で燻す
時間:長くて数カ月
今回の記事では「2.温燻」の方法で試してみました。
用意する物
燻製器の材料と道具
■段ボール 1箱(無料)
今回用意したのはプリンターが梱包されていた段ボール。
サイズ:500×430×300(mm)
あまり大きすぎると煙や熱が拡散されてしまうので、スモークウッド1個に対するサイズは、これが限界かもしれません。
■金網 2枚(220円)
100均で購入。段ボールの内寸に合わせたサイズを用意します。
■蚊取り線香スタンド 1個(110円)
100均で購入。火のついたスモークウッドを置くために必要です。アルミ皿でもOK。
■割りばし 4膳(自宅にあったやつなので無料)
段ボールの中で金網を乗せるのに使用します。
■スモークウッド 1本(390円)
ホームセンターで3分割1組になっているものを購入。今回はさくらのスモークウッドを選びました。
■ガスバーナー(自宅にあったやつなので無料)
■カッター(自宅にあったやつなので無料)
■ガムテープ(自宅にあったやつなので無料)
食材
■チーズ
■ベーコン
■ウインナー
■ゆで卵
めんつゆで下味をつけておくと良いです。
■うずら卵(水煮)
こちらも、めんつゆで下味をつけておくと良いです。
■サラダチキン
■ちくわ
■豆腐バー
■ミックスナッツ
などなど、お好きなものを。
【注意】温燻の場合、必ず食材は加熱しなくても食べられるものを選んでください!
燻製器の作り方
1.段ボール側面に、カッターで開口部を開ける
スモークウッドが出し入れできるくらいのサイズで開けてください。
↓こんな感じでスモークウッドを入れることになります。
2.金網を置く位置に割りばしを差す
このように段ボールの角を差し通します。
金網が傾かないよう、均等な高さで割りばしを4隅に通します。
3.金網を乗せる
今回、サイズが少し大きいためペンチで曲げて調整しました。
今回は2段組にするので、さらにもう一段棚を作ります。
燻製器はこれで完成!!
スモークウッドの選び方
■スモークチップではなくスモークウッドを選ぶ!
今回は直接火をつけて煙を出す温燻のため、必ずスモークウッドを選んでください。スモークチップだとコンロや炭火といった熱源で加熱しつづけないと煙が継続しません…。
■スモークウッドの種類は食材やお好みで選ぼう
さくら:人気のスモークウッド。香りが強いので肉類に合います。
りんご:甘い香りが特徴で渋さも少なく、鶏肉や白身魚に合います。
くるみ:程よい香りと色付きが特徴で、肉類や魚に幅広く使用できます。
ヒッコリー:欧米では定番。特有の渋みと酸味が特徴でハムやベーコンに合います。
ナラ:色付きが良く少し渋みがあります。魚介類に合います。
燻製のやりかた
1.燻製器を屋外に設置
作った燻製器を屋外に置きます。何時間も燻すので雨や強風など天候に注意してください。もし可能なら耐火・防炎の焚き火用マットを敷いておくと安心です。
2.金網に食材を並べる
準備した食材を並べます。煙が全面にあたるよう食材を離して並べると良いです。また、熱に弱いチーズなどはスモークウッドから離して置くと溶けずにすみます。ナッツ類など細かいものはアルミホイルに載せるのもあり。
【注意】食材はできるだけ水気を取った状態で入れましょう。ゆで卵など濡れてる場合はキッチンペーパーで拭いてから入れると燻製が付きやすくなります!
3.スモークウッドに火をつける
バーナーを使ってスモークウッドを火であぶります。
【注意】バーナーは高温になるので火傷に注意してください。スモークウッドはトングなどで挟んで火をつけると安全です!
4.スモークウッドを燻製器に入れる
スモークウッドに着火したら、炎を消して煙がでた状態で蚊取り線香スタンドに置きます。そのまま燻製器の中へ入れましょう。
金属皿にスモークウッドを乗せると、熱が奪われて立ち消えすることも。その場合には金網を下に敷いておくと火が持続します。
5.開口部を閉じてしばし待つ
スモークウッドを燻製器に入れたら開口部を閉じます。その際に風などで飛ばされないよう重石を乗せておくと安心です。今回は万が一火災になった時に備え、ペットボトルに入った水を重石代わりに載せました。
煙が隙間から出てきました。そこまでモクモクと出てはこないので、一軒家ならご近所の苦情にならないレベルです。
6.できあがり!
スモークウッドの説明書では1本90分とあったのですが、今回は3時間くらい燃焼にかかりました。燻製器に入る空気の量で燃焼速度が変わるのかもしれません。
いい感じな仕上がりに!
食べてみるとスモーキーな香りが口の中に広がります。ビール案件確定ですね!子どもはチーズばかり食べていました。
まとめ
今回は100均などで手に入る材料を利用し、燻製器(スモーカー)を自作してみました。はじめて自宅で燻製にチャレンジしましたが、想像以上に簡単に作ることができ、スモークウッドに火をつけるという少しキャンプ感もあるイベントで自宅にいながらアウトドアを手軽に楽しめた感じがします。とりあえず試しに家族で燻製をやってみたい方、ぜひこの記事を参考にしてみて燻製ライフにチャレンジしてみてください。
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