「古いエアコンを処分したいけれど、取り外し費用がもったいない……」 「少しでも安く新しいエアコンに交換したい!」
そう考えているなら、エアコンの「自分で取り外し」に挑戦してみませんか?
実は私も、ホームセンターで新しいエアコンを購入した際、室外機が物置の屋根の上にあるという理由で、安全面から古いエアコンの取り外しと新しい機体の設置工事を断られてしまいました。

そこで自分で取り外しを決意したのですが、結果的に驚くほどコストを抑えることができたのです!
この記事では、私が実際に体験したリアルなノウハウをもとに、絶対に失敗しないエアコンのDIY取り外し手順を徹底解説します。一番の難所である「冷媒ガスの閉じ込め(ポンプダウン)」から安全な撤去方法まで分かりやすくお届けします!
いくらかかった?エアコン取り外しを業者に頼む費用とDIYの比較
業者の相場と「特殊な設置場所」による追加料金のワナ
一般的に、エアコンの取り外しを業者に依頼すると、標準的な場所でも約5,000円〜8,000円の費用がかかります。さらに、そこから処分するための「家電リサイクル料」や運搬費が上乗せされます。
特に我が家のように「室外機が物置の屋根の上にある」といった特殊な設置環境の場合、高所作業費などの追加料金が容赦なく加算されます。すべて業者に任せると、トータルで約12,000円以上の出費になるケースがほとんどです。

【体験談】自分で取り外してリサイクル処分したら990円で済んだ!
今回、自分で取り外しを行い、指定の引取場所へ直接持ち込んでリサイクル処分をしました。 その結果、かかった費用はたったの990円(メーカー指定の家電リサイクル料金のみ)でした!

業者に頼むと12,000円かかるはずだった費用が、セルフ作業にするだけで1万円以上も浮いたことになります。

リサイクル料金はエアコンのメーカーによって変わります。それでも自分で取り外してコストを下げる方法が間違いなく最強の選択肢です。
新しいエアコンと交換する場合、撤去だけでも自分で作業すればかなりコスト削減になりますよ!
エアコン取り外しDIYに必要な工具・準備するもの
エアコンの取り外しに必要な工具は、家にあるものやホームセンターで安く手に入るものばかりです。
- プラスドライバー
- モンキーレンチ(2本): 配管のナットを緩めるために使用します。
- 六角レンチ: エアコンのバルブを閉めるために必須です。
- カッター / ニッパー: 配管テープや電線を切断します。
- 配管穴用のキャップ(またはパテ): 取り外した後の壁の穴を塞ぎます。
【最重要】ガスの閉じ込め!ポンプダウンの手順
ここからは実際の作業マニュアルです。 エアコンの取り外しで最も重要な「ポンプダウン(冷媒ガスを室外機に回収する作業)」を行います。安全のために一歩ずつ確実に進めてください。
事前準備
今回、業者に断れれてしまう原因となった物置の屋根。
ポリカ波板には直接脚立が立てられないので、合板を敷いて足場を作ります。

室外機のカバーを取り外します。

2方弁・3方弁のキャップを取り外します。

細菅側(2方弁)の弁棒に六角レンチを差し込んでおきます。
(この時点ではまだ回さないでください!)

ステップ1:エアコンを強制冷房運転する
取扱説明書を確認し、室内機の「強制自動運転ボタン」を長押しします。
うちの古いエアコンは10秒長押しでした。

強制運転がスタートし、室外機のファンが勢いよく回り始めるまで待ちます。


ファンが回り始めてから、約2分〜3分間そのまま冷房運転を続けます。
これにより、配管内の冷媒ガスが循環し始めます。
ステップ2:ポンプダウンを行う
いよいよポンプダウン開始です。
先ほど細菅側(2方弁)に差し込んだ六角レンチを、時計回りに止まるまで回して、バルブを完全に閉めます。

この状態で、エアコンの冷房運転を「2分間」継続します。
配管内のガスが、室外機の中へぐんぐんと吸い込まれていきます。

タイマーを使用して、ぴったり2分間ポンプダウンしましょう!!ガスが回収されるにつれて、室外機の作動音が変化していくのが分かるはずです。
2分間が過ぎたら太管側(3方弁)に六角レンチを差し込み、時計回りに止まるまで回して、バルブを完全に閉めます。

すぐに室内機へ戻り、エアコンの電源プラグをコンセントから抜きます。


【注意】
3方弁を閉じたら、すぐに電源を抜きましょう。長時間ポンプダウンし続けると発火、爆発の危険性があります。もし手伝ってくれる人がいるなら、その人にコンセントを抜いてもらうとラクです。
【実践】古いエアコンを安全に撤去する4ステップ
冷媒ガスを閉じ込めたら、いよいよ本体を撤去する作業に移ります。
ステップ3:室外機の配管・配線を外す
モンキーレンチを使い、室外機に繋がっている2本の配管ナットを緩めます。


【注意】
もし、この時に冷媒ガスが噴き出すようであればポンプダウンは失敗です。すぐにナットを締めて再度ポンプダウンしてください。
ポンプダウンが成功しているときは、「シュッ!」と吸い込まれるような音が一瞬だけします。
配管が外れました。

再利用の予定はないのですが、念のためビニールテープでポートを保護します。

室外機の電装カバーを外し、VVFケーブルを取り外します。
写真のように白い部分を押し込んで、ケーブルを引っ張ると外れます。

VVFケーブルが外れました。


廃棄するのが前提なら、丁寧にケーブルを外さず、ニッパーで切るだけでもOK。
化粧カバーを取り外します。

断熱材を切り、配管の接続部分を見つけます。

レンチを使用して配管を切り離します。
壁の穴から出ている配管やホースを、外側からまっすぐに伸ばしておきます。

室外機の足元を固定しているボルトを外し、壁付け金具から室外機を取り外します。


【注意】
室外機は重いので腰に気を付けてください。ちなみに今回は直接地上に降ろすのが難しかったため、2階の窓から室内に取り込んで階段から1階へ降ろしました。
ステップ4:室内機を据付金具から外す
室内機の下側にあるロック解除位置を両手で強く押し上げます。
そうすると、室内機の下部が壁から浮いた状態になるので、真上に向かって慎重に持ち上げます。

外の穴から配管を引き抜きながら、室内機を部屋の中へ回収します。

ステップ5:壁の据付金具(背面板)を外す
固定しているビスを外し、据付金具を壁から取り外します。

今回は新しいエアコンを取り付けるので、配管穴はこのままですが、つけない場合は配管キャップをはめ込み穴をふさぎます。
また、ビス穴もシール材でふさいでおきます。

外壁の配管穴もキャップやパテでふさいでおきます。


雨水や虫、外気が室内に侵入するのを防ぐため、配管穴や壁のビス穴はしっかりとふさいでおきましょう。
取り外したエアコンはどうする?一番安く処分する「家電リサイクル」の方法

無事に取り外しが終わったエアコンは、正しい方法で処分する必要があります。 一番安く済ませる方法は、自分で「家電リサイクル券」を購入し、地域の指定引取場所へ直接持ち込むことです。これなら無駄な運搬費が一切かかりません。
具体的な家電リサイクル券の買い方や、郵便局での手続き、 指定引取場所への持ち込みについては、下記の記事で詳しくまとめています。
次のステップへ!新しいエアコンを自分で取り付ける方法

古いエアコンの撤去が完了したら、次はいよいよ新しいエアコンの取り付けです! 業者に設置を断られたような難しい場所でも、自分で工具と部材を揃えればバッチリ取り付けが可能です。
私が格安のAmazon工具と、初心者でも失敗しない「フレア加工済み配管」を使って、新しいエアコンをDIY設置した全手順は、こちらの記事でステップバイステップで解説しています。続けてチャレンジしてみてください!
まとめ:ポンプダウンさえ慎重に行えば、取り外しは初心者でもできる!

物置の屋根の上という難所でしたが、手順さえしっかり守れば、素人でも安全かつ確実にエアコンを取り外すことができました。
業者に頼めば12,000円近くかかる撤去・処分費用が、DIYなら今回わずか990円です。浮いたお金を新しいエアコンの購入資金や、便利なDIY工具の軍資金に回すことができるので、本当に挑戦して良かったと感じています。
最も大切なのは、手順を焦らず、特に「ポンプダウン」の時間をしっかり守ることです。 皆さんもぜひこの記事を参考に、安全第一でエアコンの取り外しDIYに挑戦してみてくださいね!


