古くから「西の富士、東の筑波」と富士山と並んで称され親しまれてきた霊峰筑波山。筑波山は都心からもアクセスが良く、日帰りで登れる初心者向きの山です。
この山はケーブルカーやロープウェイも含めて数多くのルートがあるため、初心者や子どもの体力に応じて無理のない山登りを楽しむことができます。巨大な奇岩怪石や、パワースポットと称される祠も数多くあり、子どもも大人も大興奮!!
そんなアクティビティな筑波山の行き方や駐車場、混雑する時間帯、体力別のおすすめ登山コースを徹底的に紹介しますので、ぜひこの記事を参考に親子で登山チャレンジしてください。
筑波山とはこんな山
筑波山は関東平野の東に位置する名山で、男体山と女体山の二つの峰が特徴となっています。山麓の南側斜面には由緒ある筑波山神社が鎮座し、ケーブルカーやロープウェイ、もちろん登山道を利用して日帰り登山を楽しむことができます。
登山レベル:入門者向け
標高差:721m
筑波山を登山するときは、ケーブルカーとロープウェイ、そして登山道を組み合わせることができるので、様々なバリエーションの登山コースが可能となります!
↓この山についての詳しい情報はこちら。
つくば市公式ウェブサイト 筑波山
筑波山の登山適期と混雑シーズン
登山に適しているシーズンは4月から11月です。5、6月の新緑の季節や11月の紅葉シーズンが人気があるため、混雑シーズンはゴールデンウイーク(GW)や11月の紅葉シーズンとなります。また筑波山は梅やツツジといった花も楽しむことができます!それぞれの開花時期を狙って登るのもアリです。
筑波山へのアクセス手段
電車・バスの場合
つくばエクスプレス:つくば駅下車
直行筑波山シャトルバス:つくば駅→沼田停留所→筑波山神社入口→つつじヶ丘
JR常磐線:土浦駅下車
路線バス:土浦駅→沼田停留所*→筑波山神社入口→つつじヶ丘
*沼田停留所で下車し、直行筑波山シャトルバスに乗り換えます。
つくば駅から出ているシャトルバスで来るのが一般的です。停留所はルートを決めてから「筑波山神社入口」または「つつじヶ丘」で降りるかを決めましょう。
バス停について
■筑波山神社入口バス停
筑波山神社から登る御幸ヶ原コースや白雲橋コース、またはケーブルカーを利用する場合は、このバス停で降りましょう。
■つつじヶ丘バス停
おたつ石コース、またはロープウェイを利用する場合は、このバス停で降りましょう。
マイカーの場合
常磐自動車道 土浦北ICからクルマで約40分
北関東自動車道 桜川筑西ICからクルマで約40分
筑波山の駐車場&混雑する時間帯
筑波山神社周辺の駐車場
ここでは筑波山神社付近にある、代表的な駐車場を紹介します!
筑波山神社から登る御幸ヶ原コースや白雲橋コース、またはケーブルカーを利用する場合は、ここの駐車場に停めます。
ここで紹介している駐車場以外に、民間の駐車場も付近にたくさんあります。それでも登山口に近い神社付近は、遅い時間だと満車となってしまいますので、GWや紅葉シーズンなどは朝早くに来ることをおススメします。
筑波山神社駐車場(神社まで徒歩2分)
料金:1回500円(ご祈祷者は無料)
収容台数:450台
営業時間:24時間営業
登山口から一番近い駐車場です。そのためシーズン中は混雑し、ほぼ停められないです…。ここに停めたい場合は早朝~6時までに到着するとよいです。
市営筑波山第3駐車場(神社まで徒歩5分)
料金:1日500円(普通車)
収容台数:140台(普通車)
営業時間:5:00~20:00
市営で一番近くにある駐車場です。神社までショートカットできる歩道を通れば徒歩5分で神社に着くことができます。駐車場横にトイレもありとても便利です。シーズン中はすぐに満車となりますので、早朝5時~8時までに到着するとよいです(たまに7時台でも満車のことも…)。
市営筑波山第4駐車場(神社まで徒歩6分)
料金:1日500円(普通車)
収容台数:100台(普通車)
営業時間:5:00~20:00
大鳥居のすぐ近くにある駐車場です。見晴らしが良く、観光案内所やトイレが近くにあるので便利です。シーズン中はここも満車となりますので早朝5時~9時までに到着するとよいです。
市営筑波山第1駐車場(神社まで徒歩18分)
料金:1日500円(普通車)
収容台数:204台(普通車)
営業時間:5:00~20:00
「第一」ですが登山口までちょっと歩きます…。シーズン外であれば割と余裕で停められるのですが、シーズン中はここも満車となる場合がありますので、早朝5時~10時までに到着するとよいです。なお「筑波山梅林」に隣接しているので梅まつり期間中にはおススメです。
筑波山つつじヶ丘駐車場の駐車場
筑波山つつじヶ丘駐車場の情報をまとめました。
料金:1日500円(普通車)
収容台数:388台(普通車)
営業時間:
4月~11月(平日)9:00~18:00
4月~11月(土日祝)9:00~19:00
12月~3月(全日)9:00~17:00
おたつ石コースまたはロープウェイを利用する場合は、この駐車場が便利です。シーズン中はロープウェイ利用客が多いので遅くとも早朝~9時までに到着するとよいです。ここの駐車場にはトイレはもちろん、お土産屋さんやレストハウスがあり、隣接する「京成ホテル」では宿泊や日帰りの温泉も楽しめちゃいます。
筑波山ケーブルカー&ロープウェイの利用方法
ケーブルカー料金
大人:片道 590円、往復 1,070円
小児:片道 300円、往復 540円
ロープウェイ料金
大人:片道 750円、往復 1,300円
小児:片道 380円、往復 650円
※中学生以上は大人料金です。
ケーブルカー&ロープウェイ運行時刻
ケーブルカー、ロープウェイ共に毎時00分、20分、40分の20分間隔で運行しています。だいたい朝9時頃から17時頃まで運行していますが、季節により時刻が変わりますので、詳しくは以下のサイトからご確認ください。
↓↓詳しくはこちら
筑波山ケーブルカー&ロープウェイ
料金についてはロープウェイ+筑波山京成ホテル日帰り入浴セット券など、お得なセット割も用意されているので、ぜひ筑波山ケーブルカー&ロープウェイをチェックしてみてください!!
筑波山の難易度別おすすめ登山ルート
登山コース概要
筑波山の南側斜面は複数のコースがあるため、体力や技術に応じて選択できます。低学年の子どもがいる場合、無理なく安全なコースを選択してください。ロープウェイやケーブルカーを利用するとラクに登ることができます(子どもも乗りたいので大喜びします…)。
↓南側斜面にあるコース全体はこちら。
超お手軽!即山頂のロープウェイコース
所要時間:往復約20分(移動時間のみ)
子どもが小さすぎて山道を歩くのが不安…でも家族で山登り気分を楽しんでみたい…。という家族にオススメルートです。これが一番簡単に山頂に着くコースで、駐車場からロープウェイに乗ること約6分、いっきに女体山山頂まで行くことができます! 山頂は岩場なので小さいお子さんは注意が必要ですが、お手軽に関東平野を一望できて、子どもも大人も大興奮間違いなしです。
一番簡単なコースですが、サンダルやヒールの高い靴では危険です。岩場や段差がありますので、最低でもスニーカーを履いてくようにしてください!
気軽に山頂ハイキング。ケーブルカーコース!
所要時間:往復約1時間(移動時間のみ)
体力は無いけど、ちょっとハイキング程度にお散歩したいな…。という家族にオススメルートです。筑波山神社のすぐ横にあるケーブルカーに乗ること約8分、御幸ヶ原にある売店を楽しみながら、さらにテクテク歩いて20分で女体山の山頂に到着します。眺めのいい山頂連絡路を散策しながら、お手軽に山登りを楽しむことができますよ。
このコースもサンダルやヒールの高い靴では危険です。岩場や段差がありますので、最低でもスニーカーを履いてくようにしましょう!
はじめての山登り。おたつ石コース!
所要時間:往復約2時間40分(移動時間のみ)
子どもも体力がついてきて、初めて家族で山登りに挑戦してみようかな…。という家族にオススメルートです。つつじヶ丘の駐車場にある登山口から登り始めるおたつ石コースは、遠足でも定番のコースで、眺めも良く、休憩ポイントも割と多いため初心者や子どもでも楽しんで登ることができます。また山頂付近に近づくと奇岩怪石やパワースポットも多くあるため、飽きることなく気が付いたら山頂にたどり着いてるそんなコースです!
意外と山頂に着いたらヘトヘト…子どももグズグズ…。という場合は、帰りをロープウェイにするのもアリ! エスケープ手段としてロープウェイを使用することで、無理なく下山でき安心です。子どももロープウェイに乗れて一粒で二度おいしい的な。
しっかり登りたい人はこちら。白雲橋&御幸ヶ原コース!
所要時間:約4時間(移動時間のみ)
子どもも大人も体力があり、山麓から山頂までしっかりと自分たちの足で登りたい!という家族にオススメルートです。筑波山神社の東側から入山する白雲橋コースを登り、女体山山頂、山頂連絡路、そして下山に御幸ヶ原コースを使用するグルっと一周。植物の垂直分布を観察しながら、奇岩怪石や山頂の展望をまるっと楽しめる贅沢なコースは、ちょっと体力のある初心者必登です!!
登ったけど体力が無くてヘトヘト…という場合は下山をケーブルカーにするのもアリ! 下山は疲労がたまってケガをすることが多いので、子どもの体力を見極めて、危ないと思ったら無理なくケーブルカーを利用しましょう。
親子で筑波山に登る時の準備ポイント
親子で登山するときに必要な準備と注意点については、以下ページを参考にしてください。
筑波山「白雲橋コース」を実際に登ってみた!
ここからは家族で白雲橋コースを登ったときの行動記録です。
① 筑波山神社スタート
7:10
筑波山神社の境内へ向かう道を進みましょう。白雲橋コースは鳥居をくぐらず右側の側道を入っていきます。もちろん神社で参拝してから行くのもアリです。
参道の横は、良い感じのお土産屋さんが並んでいます。
側道を歩くとコースの由来となっている「白雲橋」を渡ります。その先はクランクした細い道を登り始めます。
② 白雲橋コース入口
7:20
プラプラ歩くこと10分、登山道入り口の鳥居が見えてきます。鳥居をくぐれば山道スタートです!
ブナやヒノキの巨木の中を歩きます。登山道は整備されているので歩きやすく感じました。案内標識もあるので迷うことは少ないかと。
③ 酒迎場分岐
7:40
白雲橋コースは、分岐点を左に行きましょう!
登山道を進んでいくと、徐々に岩や木の根っこが多くなります。足を引っかけないよう足元も確認しながら登っていきます。
まず最初のパワースポット、白蛇弁天(はくじゃべんてん)の祠が出現!ここに白蛇のモチーフがあるので探してみてください。
とにかく巨木が多くて圧倒されるコースです…。
子どもが入り込めるくらい大きな洞(うろ)がある木も。
このコースは筑波山の自然を、ゆっくり楽しみながら登れるのも醍醐味のひとつです。ちなみに写真は撮れなかったのですが、このあたりでキツツキにも遭遇し、アニメのように木を突くしぐさに子どもたちも大興奮です!
④ 弁慶茶屋跡地
9:15
弁慶茶屋跡地という広場に出ます。この場所はつつじヶ丘を登山口とする「おたつ石コース」が右手から合流します。平坦な場所でイスやベンチもあるのでここで大休憩をとりました。
分岐点があるので行き先を間違えないよう注意してください!!
弁慶茶屋から少し歩くと巨岩スポット「弁慶七戻り(べんけいななもどり)」が現われます。豪傑弁慶も7回くぐるのを躊躇したと言いますが、子どもたちはビビりながらも1回でクリア。でも落ちてきたらと思うと怖い場所です。
弁慶七戻りから山頂までは数多くの巨岩・奇岩スポットの連続です!!
↓↓「母の胎内くぐり」という修験場の一つ。
↓↓「出船入船(でふねいりふね)」というパワースポットも。
まるで巨岩でできたアスレチックコースで、山頂まで飽きることなく登ることができますよ!
この時は紅葉シーズンが始まり、木々の葉っぱも秋色に変わりつつありました。
⑤ 女体山山頂!!
9:50
ついに女体山の山頂に到達!!
山頂には女体山御本殿が祀られていて社務所もあり、御朱印も授与いただけます。
祠のすぐ南側は、眼下に関東平野を見渡せるスポットが! 誰もが爽快感をあじわう瞬間です!
筑波山はマグマの隆起でできた山なので、山頂も岩盤でできてます。子どもは足を滑らせると危険なので必ず見守りましょう。
ここから西側を望むと、これから向かう御幸ヶ原と男体山が見えます。
⑥ 山頂連絡路
10:05
山頂から御幸ヶ原方面に下ると山頂連絡路となります。山頂から少し降りると平坦な場所が現われます。
ここは山頂、白雲橋コース、ロープウェイ、御幸ヶ原、筑波高原キャンプ場(北側斜面ルート)の合計5本の分岐点となっています。そのため人の行き来も多いのでルートを間違えないよう確認して進んでください。
御幸ヶ原へ向かう途中、巨大なアンテナ群を見ることができます。
↓↓「ガマ石」というパワースポットもあります。ここは「ガマの油売り口上」を思いついた場所とのこと、ガマの口に石を投げ込むと金運アップと言われています。
山頂連絡路の真ん中ほどに、懐かしさを感じる休憩所「せきれい茶屋」があります。ここのすぐ横にもパワースポット「せきれい石」があるので要チェックです。
山頂連絡路は道幅が狭いです。すれ違う際はゆずり合いながら通るようにしましょう。
⑦ 御幸ヶ原
10:20
山頂連絡路を抜けると、見晴らしの良い御幸ヶ原に到着します。ここは男体山直下にあるケーブルカー山頂駅と、昔からあるお土産屋さんが並ぶ、ちょっと非日常な空間です。
今日はいつもの山登りと違い、この御幸ヶ原を楽しむべく、ちょっと贅沢してコマ展望台でお昼ゴハンを取ることにしました。2階は360度ビューの展望レストランになっているので、ここの見晴らしのいい席を確保し、食券を購入してランチを待ちます。
オススメは「つくば山カレー」。筑波山の2つのピークをイメージした見た目も美味しいカレーライスです!奥に見えるのは常陸牛コロッケ。
で、大人はやっぱりこれですよ!これ!
日常の疲れを癒すスーパードライ、ありがとうございます。
コマ展望台の屋上は展望台になっていて全方位撮影スポットです!
親切にカメラやスマホを置いて写真を撮る台もあるので、スマホでタイマーをセットすれば、家族全員で記念写真を撮影することもできます。
⑧ 下山(ケーブルカー)
11:10
今回は兄ちゃんの部活の大会が近いこともあり、下山は無理せずケーブルカーを選択。
ちょうどこの日は車内がバラのアートで飾られ、声優さんが民話を朗読するイベントが行われていました。
ケーブルカーでの下山は8分ほど。あっという間で下まで到達します。
⑨ 筑波山神社(ゴール)
11:30
ケーブルカーの宮脇駅を降り、お土産屋さんのある細い道をひたすら降りていきます。
今回の山登りのゴール、筑波山神社に到着です!
朝は参拝者も少なかったのですが、七五三ということもあり多くの方が訪れていました。
ここ拝殿の南側に、鉱石好きとしては気になる「さざれ石」の姿が。さざれ石は国歌「君が代」にあるように、長い年月をかけて小石たちが石灰質の影響で固まり、1つの大きな巌(いわお)となったものです。
今回は下山にケーブルカーを利用したこともあり、無理なく筑波山を楽しめました。なにせビールも美味しくいただけましたし。筑波山はコースのバリエーションも多く、また登る季節によっても違った景色を見せます。今度は5~6月に花が咲き、筑波山にだけ自生する「ホシザキユキノシタ」探しも面白いかと。
はじめての家族登山は筑波山で決まり!
今回の記事では、筑波山の行き方や駐車場、混雑する時間帯、体力別のおすすめ登山コースを徹底的に紹介しました。
筑波山は都心からもアクセスが良く、日帰りで登れる初心者向きの山ですが、筑波山の付近には温泉宿も多く、楽天トラベルで検索すると家族で泊まれるホテルもたくさんあります。筑波山のホテルや旅館は以下のリンクからご覧ください。
筑波山はケーブルカーやロープウェイも含めて数多くのルートがあるため、子どもの体力に応じて無理のない山登りを楽しむことができます。巨大な奇岩怪石や、パワースポットと称される祠も数多くあり、子どもも大人も大興奮!!そんなアクティビティな筑波山、ぜひこの記事を参考に親子で登山チャレンジしてください。
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