栃木県宇都宮市の北西郊外にある古賀志山(こがしやま)について、古賀志山が初めての人や家族連れで登る時におすすめの安全なコースや注意点をまとめてみました。低山ではありますが遭難が多数発生したりと危険な箇所もあります。それで、この記事を参考に、ご自身やお子さんの体力と技術にあったコースを選んで山登りを楽しんでください。
古賀志山とは
古賀志山(こがしやま)は、栃木県宇都宮市の北西郊外にある低山です。宇都宮からのアクセスが良いため休日には多くの登山客が山登りを楽しんでいます。古賀志山(583m)を中心に、御嶽山、赤岩山といった山々が鎮座し、これらをまとめて「古賀志山」と呼んでいます(地元の人は「こがしさん」とも呼んでいるようです)。また、古賀志山は岩山、岩壁が多く存在しているので、西側はロッククライミングの場所としても知られ、初心者から上級者までクライマーも訪れるポイントになっています。
↓古賀志山関連の情報サイトはこちら
宇都宮森林公園 トレッキング
古賀志山を登る時の注意点
危険なポイント
古賀志山はもともと初心者コースと言われていましたが、近年、滑落や転落などの山岳遭難が相次いで発生したため、栃木県山岳遭難防止対策協議会により中級者コースに指定されました。遭難の原因としては以下があるようです。
- 登山道が多いため道に迷ってしまう。
- (慣れた人が)地図に載ってない道を登ろうとして事故にあってしまう。
- 上級者向けの危険なコースを未経験者が通ってしまう。
登る時に必ず注意すること!
前述のとおり古賀志山では遭難が相次いで発生していますが、そのほとんどが危険なコースで起きており、市が認定する比較的ゆるやかな登山コースではほとんど事故は発生していません。そのため、次の点に注意して登れば、安全に古賀志山の登山を楽しむことができます。
- 事前に地図を用意し安全なコースを確認する。
- 登山中は必ず地図を携帯し、コースを外れないよう注意する。
- 古賀志山はコースがたくさんあるので、分岐点にある案内板を確認し、危険なコースに入り込まない。
- コース上の簡易標識(ペンキやテープ)を確認し、コースを外れないよう注意する。
- 低山だと思わず基本的な装備を整える。
古賀志山の登山コースと危険なポイントは、以下のサイトで詳しく案内されています。
NPO法人 古賀志山を守ろう会 古賀志山周辺地図
①おすすめ登山コース(森林公園側)
コース地図
比較的ゆるやかで登山道も整備された、一番オススメの登山コースです!
古賀志山にはたくさんの登山コースがありますが、家族で登るには「南コース」と「北コース」の組み合わせがおすすめです。登山口となる森林公園駐車場は、広い駐車場と整備されたトイレがありアクセスしやすいです。それにコースの分岐路には案内板も設置されているので非常に登りやすいです。
上記の画像にある「北コース」「南コース」のみを通り、「危険エリア」は技術が必要な場所なので入り込まないよう注意してください。また、ここで記載している歩行時間はあくまで目安です。初心者やお子さんは休憩も含めて多めに時間がかかることを想定してください。
- 歩行時間:3時間15分
- 歩行距離:6.2km
- 累積標高差:410m
登山口(宇都宮森林公園駐車場)
駐車場はとにかく広く、トイレも設置されているので非常に便利です。
※休日によっては朝8時過ぎに満車になってしまうこともあります。早めの行動をおすすめします。
- 台数:約300台
- 料金:無料
- トイレあり!
こちらの駐車場はゲートがあり、開いている時間は以下となります。
4月~10月:7:30~18:00
11月~3月:8:30~17:00
この時間以外で利用する場合は、駐車場の外、道路沿いの北側の駐車場を利用してください。季節や状況により変更があるかもしれませんので、必要によりWEBサイト等でお調べになってください。
アクセス
- 電車、バス:JR宇都宮駅下車→6番ホーム「荒針経由鹿沼行き」バス→「森林公園入口」で下車→徒歩約50分
- クルマ:東北自動車道 宇都宮ICから約15分
②おすすめ登山コース(瀧コース)
コース地図
こちらのコースは古賀志山の南側から登る「瀧コース」となります。コース距離は短めですが、わりと傾斜があり、樹木が生い茂っているのが特徴です。
- 歩行時間:2時間05分
- 歩行距離:3.2km
- 累積標高差:360m
上記の画像にある「瀧コース」のみを通り、「危険エリア」は技術が必要な場所なので入り込まないよう注意してください。また、この瀧コースはシンプルに見えますが、コース上に踏み跡がたくさんあるので油断していると道迷いしやすいです。簡易標識(テープなど)を確かめながら登ることが大切です。なお、ここで記載している歩行時間はあくまで目安です。初心者やお子さんは休憩も含めて多めに時間がかかることを想定してください。
登山口(市営駐車場)
- 台数:約40台
- 料金:無料(民間駐車場も近くにあり、そちらは有料)
- トイレあり(ただし簡易トイレ)
こちらの駐車場は台数に限りがあるので、休日は登山者とロッククライミングのクルマで混み合います。混雑時はクルマが出しにくくなる場合もあるので注意してください。
アクセス
- 電車、バス:JR宇都宮駅下車→6番ホーム「荒針経由鹿沼行き」バス→「森林公園入口」で下車→徒歩約50分
- クルマ:東北自動車道 宇都宮ICから約20分
登山適期
おすすめシーズンは秋から初夏にかけて。真夏も登れなくはないですが低山のため熱中症に気を付けてください。個人的には冬から新緑の季節、木の葉が少なく陽の光がさしこむ季節が好きです。また春先にはカタクリやアカヤシオの花を楽しむこともできます。
親子登山で必要な準備・注意点
親子で登山するときに必要な準備と注意点については、以下ページを参考にしてください。
追加:古賀志山を登る時の装備について
近年、古賀志山は遭難が相次いでいるため、登る際は基本的な装備を用意するよう注意がされるようになりました。トレッキングシューズや服装など、山で動きやすい装備で登るよう勧められています。
他にも、古賀志山はトレッキングポールもあるとラクです。とくに子どもは棒が大好きですし! 初心者向けのトレッキングポールについては、次の記事も参考にしてみてください。
【体験談】南コース→北コース紹介
今回の記事では一番おすすめの「南コース→北コース」を紹介します。
①宇都宮森林公園駐車場(スタート)
09:45
森林公園駐車場についたら、まずはトイレを済ませておきましょう。トイレは整備されていてきれいです。となりには飲み物だけでなくアイスの自販機もあるので子どもにとっては誘惑です。
準備が整ったらいよいよ山登り開始です。まずは駐車場の先につづく道を進んでいきます。
②赤川ダム
09:53
少し歩くと赤川ダムに到着します。この日はダムのメンテがあり水が抜かれていました。
ダムに着いたら堤沿いの道を管理センターに向かって進みます。
階段を登ると管理センターに到着。
管理センターの奥に南コースの登山口があります。
南コースの始めは木の階段です。
尾根づたいに山道を進んでいきます。
基本的に分岐があれば標識もあります。つど標識を確認をして「南コース」からそれないように気を付けてください。
③林道分岐
10:36
山道を抜けると舗装された道のある分岐点にでます。標識を確認し、アスファルトの道沿いに進みましょう。
アスファルトの道をのんびりと進んでいきます。
④登山口
10:53
アスファルトの道を登りきると右側に登山口が現われます。ここからまた山道に入っていきます。
けっこう急な階段が続きます。転倒しないよう気を付けながら登りましょう。
山道の途中に分岐が現われます。必ず「南(階段)コース」を通るようにしてください。「南稜(直登)コース」は岩場、鎖場があるので慣れた人でないと危険です。
⑤古賀志山の山頂
11:28
階段を登りきると山頂に到着です!!
山頂にはベンチやテーブルが設置されているので休憩に便利です。この日は休日ということもあり、たくさんの登山客が山頂を楽しんでいました。
木々の隙間から関東平野を眺めることができます!
山頂ではそれぞれ好きな食べ物をモグモグして休憩をとります。
⑥北コースで下山
12:10
ひとしきり山頂を楽しんだら、いよいよ下山です。帰りは「北コース」を通って下山します。
山頂から少し下ると分岐が現われます。必ず北コースを通るようにしてください!
北コースは滑りやすい場所もあるので慎重に下りましょう。
⑦富士見峠
12:18
ある程度下ると次の分岐点「富士見峠」に到着します。ここも行き先を間違えると危険なコースになってしまうので、必ず「森林公園駐車場 北コース」または「細野ダム」方面の下り道を選んでください。
横にそびえる大きな岩壁が圧巻です。
北コースの途中に水場があるので水分補給が可能です。
しばらく歩くと山道は終わり、林道にでます。
このあたりはカタクリの群生地らしく、道端をよくみると紫の花がたくさん咲いていました。
⑧芝山橋
13:13
砂利道の林道が終わると「芝山橋」に到着します。ここから駐車場までは舗装された道になります。
⑨宇都宮森林公園駐車場(ゴール)!
13:32
駐車場に戻ってきました! これで今回の山登りは終了です。
まとめ:古賀志山を安全に楽しもう!
今回は古賀志山を家族で登る場合の安全なコースと、注意点について記事にしました。危険なコースを避けて登れば、古賀志山は非常に登りやすい山です。ぜひ皆さんもこの記事を参考に、子どもとの山登りを楽しんでみてください。
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