登山で使用するためアンカー製のモバイルバッテリー「AnkerPowerCore10000」を購入してみました。この記事では「AnkerPowerCore10000」を購入して分かったこと、実際に山登りで体験したことも含めて詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事では気温0℃以上の夏山登山を想定しています。冬山登山は氷点下の行動となるためモバイルバッテリーに求められる性能が異なりますのでご注意ください。
登山にモバイルバッテリーが必要な理由
近年、登山時にスマホを活用する場面が非常に多くなってきました。カメラで写真を撮るのはもちろん、天気アプリを使って数時間後の天気を確認したり、山アプリで登山コースをダウンロードし、登山中の自分の位置をGPSで確認しながら行動するのが今や一般的なスタイルともなっています。
登山でのスマホ使用が多くなると、問題となってくるのはバッテリー容量です。当然、登山道にはコンセントはありませんし、山小屋によっては電気は貴重なので充電不可のところもあります。写真を撮れなくなるだけなら我慢すれば良いだけの話しですが、万が一の遭難時などにバッテリー切れを起こしてしまうと、緊急時の連絡がとれず命にかかわることもあるので非常に重要な問題です。
その問題を解決するため、必ずモバイルバッテリーを携帯することが有効です。モバイルバッテリーがあれば、遭難時でもバッテリー切れを防ぐことができ、緊急の連絡や、自分の位置情報を把握することが可能となります。
山アプリを使用するときに、バッテリー不足を気にして機内モードで使用している人を見かけます。しかし、機内モードで使用していると、山アプリのサービス会社のサーバーに位置情報が届かず、遭難時に照会をかけても現在位置が特定できないことがあるようです。できれば十分なモバイルバッテリーを携帯し、通信しながら登山をするなら、安全安心を確保できます!
登山用としてモバイルバッテリーを選ぶポイント
モバイルバッテリーは様々なメーカーから出ていますが、夏山登山(1泊2日)を目的として選ぶために、次のような要件を書き出しました。
■容量が10,000mAhあること
モバイルバッテリーを選ぶ時に一番重要なのがバッテリー容量です。これはどれだけ電気をため込んでいるか数値化したものですが、充電ロスもあるので実際に充電できるのは数値の7割ほど。つまり10,000mAhのモバイルバッテリーなら実際は7,000mAh充電できることになります。私が使っているiPhone 12 Proのバッテリー容量は2,815mAhなので、2回はフル充電が可能。1泊2日の山行なら1回分のフル充電でも問題無いのですが、遭難といったもしものことを考えて、2回分のバッテリー容量を確保できる10,000mAhを要件としました。(これくらいあれば出張でも安心して使えそうです)
■出力が12W(5V/2.4A)以上あること
ここでいう出力とは、どれだけ多くの電流をスマホに充電できるのか数値にしたものです。数値が大きいほど流せる電流が大きい、つまり短時間で充電できるといえます。私のiPhone 12 Proは20Wまでの急速充電にも対応しているのですが、子どものスマホがiPhone 7で12Wまでしか対応してないことも踏まえ、今回はコスト的に安くなる出力12Wを最低条件としました。12Wでも2時間半あればフル充電できるので、休憩している間に充電することが可能です。
■入力の電力値は気にしない
入力の電力値が大きいと、バッテリー本体を短時間で充電できて便利です。が、山登りの最中に充電はできないので、今回の選択要件から外しました。たとえ時間がかかっても前もって自宅で充電していれば良いだけなので。ちなみに10,000mAhバッテリーの場合、入力が18Wあれば3~4時間で充電完了、10W以下だと6~9時間ほどと言われています。
■重さが220g以内
登山時に重量があると体力的にきついです…。グラム単位とはいえ、塵も積もれば理論でいうと、なるべく軽いギアを用意して山登りに望みたいもの。今回はモバイル用(日常的に携帯する)としてふさわしいと言われている重さ220g以内のバッテリーを選びました。
■バッテリー残量の表示があること
バッテリー残量の表示があると、充電の計画が立てやすく安心です。表示がないと、どれくらい残量があるのが見た目では分からないので、スマホをどれくらい使用していいのか計画が立ちません。デジタル表示までは要らないのですが、せめてLEDインジケーターがあると便利です。
■実績のあるメーカーであること(PSE適合)
使用時に動作が不安定だったり、簡単に壊れてしまうようでは、いざというとき命にもかかわることも。そのため登山時に使用するギアは安かろう悪かろうでは困ります。モバイルバッテリーも実績があり信頼できるメーカーを選ぶことが大切です。その基準の一つとして、日本の電気用品安全法に適合した証であるPSEマークを取得しているかどうかも重要なポイントです。
※私個人の使用状況での要件ですのであくまで参考まで。ご自身のスマホのバッテリー容量などを確認して、どのモバイルバッテリーにするかお決めください。
おすすめのモバイルバッテリーブランド
上記の条件をすべて満たしているのがこちら↓↓
【主な仕様】
バッテリー容量:10,000mAh
出力:12W(5V/2.4A/USB-A)
入力:10W(5V/2A/MicroUSB)
重量:180g
サイズ :約92×60×22mm
PSEマーク:適合
Anker(アンカー)はアメリカの企業で、モバイルバッテリーといった商品を製造し、世界100ヶ国以上で展開、充電関連製品でトップの販売実績を誇る会社です。Anker JapanというAnkerグループ法人が日本にもあり、製品の問い合わせなど日本語でのサポートもOK。
約3,000円で、このスペックが購入できるのはコスパ最高!!
AnkerPowerCore10000が届いた状態
こちらが届いた状態。
パッケージ裏面。
日本の電気用品安全法に適合したPSEマークはもちろん、EUの安全基準条件を満たすCEマークも記載されていました。厳しい品質基準をクリアしているのは非常に安心できます。
こちらは開封したあと。バッテリー本体のほか、充電用ケーブル(USB-A⇔MicroUSB)と取扱説明書が入っています。
取扱説明書は日本語の記載を含め10か国語で書かれています。18ヶ月の保証があり、サポート窓口のメールアドレスや電話番号(日本)も記載されています。
AnkerPowerCore10000のバッテリー本体の充電レビュー
バッテリー本体の横にあるスイッチを押すとバッテリー残量が表示されます。配送された直後ではバッテリー残量は約50%でした。
バッテリー残量インジケーターはLED4灯で構成され、1灯当たり25%区切りで残量がわかるようになっています。
使用前にはバッテリー本体の充電が必要です。MicroUSBがバッテリー本体を充電する入力端子なので、充電器につなぎ給電します。
もう片方のUSB-A端子はスマホなどを充電するときにつなぐ出力端子となります。間違えないように注意しましょう。
充電が完了するとLEDインジケーターが4灯すべて点灯します。
充電時間ですが、50%→100%になるまで約2時間30分かかりました。山登り行くときは、前もって充電しておく必要がありそうです。
AnkerPowerCore10000の登山での使用感と耐久性
今回、1泊2日の山行で「AnkerPowerCore10000」を使用しました。
1日目に山小屋に到着した際、iPhoneのバッテリーは残り18%でした。写真を撮ったり、マップをチェックしたりすると結構バッテリーがなくなるんですよね…。それでAnkerPowerCore10000につないだところ、iPhoneは約2時間で100%にフル充電されました!
AnkerPowerCore10000本体のLEDインジケーターも1目盛り(25%)減っただけ。少なくともiPhoneをあと2回くらいは充電することができそうです。
ちなみに取扱説明書によると、使用温度が0℃~45℃となっていました。夏山であれば寒くても0℃を下回ることはないので問題なく充電することができます。
大きさもご覧の通り、クレジットカードに近いくらいのサイズ感で、ザックに収納してもかさばらないので非常に重宝します。
重さも180gと軽量なので、スマホにつなぎポケットにしまって充電することもできました!
写真でも分かる通りAnkerPowerCore10000本体はプラスチックのケースで覆われています。アウトドアユースの堅牢なケースではないので、登山時に落下させてしまうと、キズついたり破損してしまいそうです…(もともと家庭やビジネスでの使用を想定している商品ですので、しょうがないのですが)。
なので今回は登山で使用するにあたり、100均でソフトケースを購入し、それに収納して持ち運ぶようにしました。ついでに充電用ケーブルを収納できるので、コンパクトにまとめることができて重宝しています。
登山におすすめのアンカー製モバイルバッテリー
今回の記事では「AnkerPowerCore10000」を購入して分かったこと、実際に山登りで体験したことも含めて紹介しました。結論、山に持っていくモバイルバッテリーとして容量はもちろん、サイズや重さも最適なバッテリーです。そして何より低価格なのに信頼性も高いので非常に安心です。
登山中、万が一のときでもモバイルバッテリーがあると、遭難時の救助の確立が高くなります。登山時の安全確保のためにも、ぜひモバイルバッテリーを携帯することを検討してください!
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