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関東・玉川で柘榴石(ガーネットの原石)を探そう!採取できる場所と採取方法を紹介

玉川の柘榴石 子どもと遊ぶ
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茨城県に流れる玉川で柘榴石(ざくろいし・ガーネットの原石)を採取した場所と、その採取方法を記事にしました。深い赤色が美しい天然の柘榴石は、身近な川原でも採取することができます。念のため先にお伝えしておくと、この記事で見つけた柘榴石は川原で採れるもので非常に小さいです(1mm前後くらい…)。でも非常に見つけやすかったのと、子どもとルーペ等で観察するのが楽しかったので記事にしてみました。ぜひ参考にしてみてください。

茨城県の玉川で柘榴石が採取できる場所

茨城県にある玉川は、一級河川の久慈川の支流です。川幅は狭く、用水路のような小さな川で、山あいの田んぼの中を静かに流れています。

茨城県の玉川

↓今回は茨城県常陸大宮市を流れる玉川の川原で採取しました。場所は以下マップ付近となります。

アクセス
電車の場合:
JR東日本 水郡線 常陸大宮駅下車 徒歩約25分
クルマの場合:
常磐自動車道那珂IC下車、クルマで約20分。

この川は瑪瑙(メノウ)が採れると有名な川です。メノウの採取については以下の記事もご覧ください↓↓

玉川に着いたら川原におりやすいポイントを探してみてください。護岸の傾斜が緩やかなところを探し、かつ土砂が堆積して川原になっているところが狙い目です。

茨城県の玉川

※玉川は観光地ではないので駐車場やトイレはありません。クルマで来られる方は、道の広いところなどご自身の判断で停めていただければと思います。田んぼや畑もありますので、農繁期の邪魔にならないよう近隣の方たちへのご配慮をお願いいたします。

 

柘榴石の採取で用意するもの

パンニング皿
用意するもの
  • スコップ
  • ざる(砂と石をふるい分ける)
  • パンニング皿(植木鉢の受け皿でOK)
  • ビニール袋
  • タオル
  • 着替え(子どもたちが川で濡れたとき用)
  • 夏なら虫よけスプレー等

道具類をネットで揃えたい方はこちらから。

■柘榴石はパンニングで!
今回の柘榴石は、砂金採りと同じパンニングで採取します。砂の比重は約2.5前後ですが、柘榴石の比重は3.5~4.4と高いのでパンニングで集めることができます。

柘榴石をパンニング

↓砂金取りのパンニング方法については以下の記事でも紹介しています。興味のある方はこちらもご覧ください。

柘榴石の採取に適した時期

どの時期でも可能ですが、雨の多い季節は×。
川原ですので台風やゲリラ豪雨がある時はもちろん、梅雨時期など雨が多い時は増水しているので危険です。できるだけ晴天が続いている季節を選ぶと良いと思います。あと蚊やブヨがいるので夏に行くときは虫よけは必須です。個人的には、川の水量が少ない冬が探しやすくておすすめです(寒いですが蚊にさされませんし…)。

柘榴石の探し方

では、ここから採取の手順を紹介します。

①砂利を採取します
まずは川の中をのぞきこみ、砂がたまっている場所を探します。ポイントとしては黒っぽい砂(砂鉄)がたまっているあたりが狙い目です。砂鉄も比重が重いため、柘榴石が一緒に溜まっている場合が多いからです。目星がついたら砂利をすくってパンニング皿に移します。もし石ころがある場合はザルを使って取り除いておきます。

柘榴石をパンニング

 

②水中で皿を揺らす!(パンニング開始)
いよいよ砂金を取りだす「パンニング」作業のスタートです。なぜ揺らす必要があるか、イラストにしました。揺らすことで比重の重い柘榴石は、パンニング皿の底のほうに集まっていきます。

柘榴石をパンニング

 

③表面の砂利を捨てる!
左右に揺らして柘榴石を皿の底に沈めたら、皿を傾けて大きな砂利を水中に捨てましょう。

柘榴石をパンニング
kusanagi
kusanagi

パンニングを初めてやって分かったのですが、ご飯を炊く前の米とぎに似てるんですよね! 揺らしてお米をならす感じや、ゴミを洗い流す感じはそのものです。事前に米とぎでイメージしておくと練習になるかも。

 

④これを何回も繰り返す!
皿を揺らす→小石を捨てる。この作業を何回も繰り返します。そうすると、はじめは砂利だらけでしたが、最終的には比重の重い砂鉄(黒っぽい砂)などが残ります。

柘榴石をパンニング

ここまでくると以下の画像のように、黒い砂の中に真っ赤な柘榴石が確認できるようになります!

柘榴石をパンニング

 

⑤砂鉄ごと採取する
柘榴石が確認できたら、砂鉄ごとビニール袋に入れて採取しましょう。家に着いたらきれいな水ですすいて汚れを流します。

柘榴石を集める

 

⑥乾燥させる
濡れたままだと柘榴石の選別がしづらいので、キッチンペーパーに広げて乾燥させます。

柘榴石を集める

 

⑦柘榴石を選別する
砂が乾燥したら、いよいよ柘榴石だけを集めます。今回は目視で選別しましたが、必要に応じてルーペなどがあると作業しやすいです。また、ピンセットはプラスチック製を使いました。鉄製ピンセットだと磁気をおびた砂鉄(磁鉄鉱)が多いので砂がくっついて作業しづらいです…。また、LEDライトで照らしながら作業すると見分けやすかったですよ。

柘榴石を集める

使用したプラスチック製ピンセットはこちら。

 

↓こちらが集めた柘榴石! 観察しやすいようガラス容器に集めています。

柘榴石を集める
kusanagi
kusanagi

今回の柘榴石は、赤みが強く、黒に近い色のため、鉄とアルミニウムを含むアルマンディン(鉄礬柘榴石)のようです。このように天然のガーネットは含まれる化学成分によって様々な種類があるので、川原によって違いを見つけるのも面白そうです。

 

⑧観察する
柘榴石を取り分けたら観察してみます。今回はせっかく見つけた天然のガーネットなので、スマホ用のマクロレンズを使用して撮影してみました。川原で見つかる柘榴石は1~3mmほどですが、大きなものだと12面体の結晶がわかるものも見つかります。

柘榴石・ガーネット

↓こちらは形が良さそうなものに光を当ててみました! 明るい光にすかしてみると深い赤色の美しさが際立ちます…。

柘榴石・ガーネット

↓今回の撮影で使用したスマホ用マクロレンズはこちらです。

まとめ:茨城県・玉川の柘榴石

柘榴石・ガーネット

今回の記事では、茨城県に流れる玉川で柘榴石(ざくろいし・ガーネットの原石)を採取した場所と、その採取方法をまとめてみました。深い赤色が美しい天然の柘榴石は、身近な川原でも採取することができます。美しい天然石を見つけたときの喜びを、ぜひ家族で味わってみてください!

※観光地として整備されている場所ではないので、地域住民の方々へのご配慮をお願いいたします。また、次に来る人たちも楽しめるよう採取マナーを守って楽しみましょう!

今回、紹介した久慈川・玉川のある茨城県ですが、ひたち海浜公園のネモフィラや、日本三大名瀑の一つ袋田の滝など、他にも見どころがたくさんあります。その際は楽天トラベルからホテルや旅館を利用してゆっくり観光するのもありです。

茨城県のホテル・旅館一覧はこちら

家族で楽しめる温泉や海・山の幸を提供するホテルも数多くあるので、ぜひ検索してみてください。

 

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