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【2024】推薦図書の読書感想文の書き方!具体例込みで詳しく紹介

2024年推薦図書の読書感想文の書き方まとめ 子どもと学ぶ
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この記事では、2024年の推薦図書のあらすじと、読書感想文を書くポイントをまとめて紹介します。

kusanagi
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この記事を参考に、自分に合った(保護者の方なら子どもに合った)を探し出してください。

そして、書くときのポイントも記載しています。(あくまでポイントだけですが)自分の考えをまとめるときのサポートとして活用してください。

※ここで紹介するポイントは本のネタバレも若干含みます。そして、この記事はあくまで読書感想文を書くときの参考です。自分で感じたことを作文にするのが一番良い、ということを前提としてご覧ください。

推薦図書の探し方

推薦図書とは、子どもたちの年齢や学年に応じて選ばれた、読みやすくかつ教育的価値の高い本のことです。推薦図書は、現代の社会問題に触れる本や、歴史的な背景を持つ作品も多く含まれており、読書感想文を書く際の題材としても適しています。

kusanagi
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この記事では、推薦図書のあらすじを記載してるので、読んでみたい本を探してみてください。

そして、読みたい本が見つかったら、その本を読んで心に残ったことを作文に書きましょう。どうまとめたら良いか分からなくなったら、この記事の読書感想文に書くときのポイントから、自分の考えを引き出してみてください。

小学校低学年(1,2年生)向け

アザラシのアニュー

  • 筆者: あずみ虫
  • 出版社: 童心社
あらすじ

タテゴトアザラシの赤ちゃん「アニュー」が、極寒の海に浮かぶ氷の上で生まれ、わずか2週間で母親と別れ、一人で生きていく冒険を描いた物語です。アニューは成長の過程で、多くの生き物と出会い、困難を乗り越えながら自立していきます。温かいイラストと共に、アニューの成長と自然の厳しさ、そして環境問題への気づきを読者に届けます。

読書感想文に書くときのポイント
  1. アニューの成長について: アニューが母親から離れ、一人で生き抜くために努力する姿から、成長することの大切さについて考えてみましょう。
  2. 生命のつながり: アニューが出会う生き物たちとの関わりを通して、自然の中での命のつながりについて感じたことを述べることができます。
  3. 環境問題への気づき: 絵本を通して、アニューたちが直面する環境問題について、どのように感じたか、そしてそれが私たちにどんな影響を与えるかを考えてみましょう。
  4. イラストと作者の思い: あずみ虫さんの温かいイラストが物語に与える影響や、巻末のあとがきに込められた作者の思いについて触れることで、より深い理解を得ることができます。

ごめんねでてこい

  • 筆者: ささきみお
  • 出版社: 文研出版
あらすじ

『ごめんねでてこい』は、主人公の女の子、はなちゃんが大好きなおばあちゃんに「きらい」と言ってしまったことから始まります。その言葉を後悔し、心の中で「ごめんね」と思い続けるものの、なかなか謝ることができません。はなちゃんは、どうやって「ごめんね」を伝えられるかを悩みながら、思いやりや家族との関わりの大切さに気づいていく成長の物語です。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 「ごめんね」という言葉の大切さ: はなちゃんが「きらい」と言ってしまった後の心の葛藤から、「ごめんね」という言葉の大切さについて、自分の体験を交えて考えてみましょう。
  2. 家族との関わりの大切さ: はなちゃんとおばあちゃんの関係を通して、日常の中で家族とのつながりや思いやりの重要性を感じた部分を書きましょう。
  3. 素直になれない気持ち: はなちゃんが自分の気持ちを素直に表現できないことに共感し、自分も同じような経験をしたことがあるかを振り返ってみましょう。
  4. 自分の気持ちを伝えるタイミング: おばあちゃんを「嫌だな」って思った気持ちを、どんなタイミングで、どんな風に伝えたら良かったか、自分の体験を交えて考えてみましょう。

おちびさんじゃないよ

  • 筆者: マヤ・マイヤーズ(文)、ヘウォン・ユン(絵)、まえざわあきえ(訳)
  • 出版社: イマジネイション・プラス
あらすじ

『おちびさんじゃないよ』は、小さな女の子テンちゃんが主人公です。でも、その見た目に負けず、自分の強さを信じています。新しい転校生のマルくんも小さな男の子で、いじめっ子に目をつけられてしまいます。勇気を振り絞ったテンちゃんは、マルくんを守るためにいじめっ子に立ち向かい、「わたしはちびじゃないっ!」と大きな声で叫びます。彼女の勇気と心の強さが、読者に感動を与える物語です。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 体の小ささに対する前向きな姿勢: テンちゃんが自分の小ささを前向きにとらえ、勇気を持って行動する姿を通じて、見た目にとらわれない強さについて考えてみましょう。
  2. いじめへの立ち向かい方: テンちゃんがマルくんを守るためにいじめっ子に立ち向かうシーンから、自分が同じ立場に立ったときにどう行動すべきかを考えてみましょう。
  3. 勇気の大切さ: テンちゃんが友達を守るために発揮した勇気について、自分の体験と照らし合わせながら感想を述べると良いです。
  4. 成長の過程: テンちゃんが物語の中でどのように成長していくのか、その成長過程を追い、自分がどのように共感したかを書きます。

どうやってできるの? チョコレート

  • 筆者: 田村孝介ほか(写真)
  • 出版社: ひさかたチャイルド
あらすじ

『どうやってできるの? チョコレート』は、子どもたちも食べたことのあるチョコレートがどのように作られるのか、そのプロセスを写真とともに解説する本です。カカオ豆の収穫からチョコレートが完成するまでの工程が、視覚的にわかりやすく描かれています。カカオ豆の大きさに驚き、その実がチョコレートに変わる過程を学ぶことで、普段何気なく食べているチョコレートがどれだけ多くの手間と工夫を経て作られているかを知ることができます。

読書感想文に書くときのポイント
  1. チョコレートができるまで: カカオ豆がどのようにチョコレートに変わっていくか、その工程を感想文で詳しく述べ、どの部分に最も驚いたかを取り上げましょう。
  2. 身近な食べ物の新たな視点: 普段から食べているチョコレートが、どれだけ多くの人々の努力と手間をかけて作られているかを学んだことで、食べ物に対する感謝の気持ちを感想に書きます。
  3. 知識の広がり: カカオの栽培や収穫、そして日本に届くまでの過程など、今まで知らなかったチョコレートの知識について、自分の考えや感じたことを書きましょう。
  4. 食べ物を大切にする気持ち: この本を読んで、食べ物のありがたさや作る人々への感謝の気持ちが芽生えたことを、感想文に取り入れてみてください。食べ物を大切にする感想は、読んだ人に共感を与えます。

小学校中学年(3,4年生)向け

いつかの約束1945

  • 筆者: 山本悦子(作)、平澤朋子(絵)
  • 出版社: 岩崎書店
あらすじ

『いつかの約束1945』は、令和を生きる少女みくとゆきなが出会った、不思議な「9歳のおばあさん」すずとの交流を描いた物語です。戦争中に生きた記憶を持つすずとの出会いを通じて、みくたちは戦争の悲惨さと、その後の復興に尽力した人々の努力を知ります。この物語は、過去と現在を結びつけ、平和の尊さや未来への希望を次世代に伝えるものです。

読書感想文に書くときのポイント

  1. 戦争の記憶と現在の平和: すずの戦争体験を通じて、今の平和な日常がどれだけ貴重であるか、そしてその平和が多くの人たちの努力によって築かれたことを、感想文で強調すると良いです。
  2. 友情の力: すずとみくたちの間に生まれた友情が、過去と未来をつなぐ架け橋となったこと、そして戦争の悲惨さを乗り越える力となったことを感想文で表現してみましょう。
  3. 未来への希望: 戦争の悲惨さを描きつつも、物語の結末が未来への希望を感じさせる点に注目し、その希望がどのように描かれているか、そして自分にとってどのような意味を持つかを考えます。
  4. 平和を伝えることの大切さ: この物語を通じて、次世代に戦争の悲惨さ、平和の尊さをどのように伝えるべきかについて、自分の意見や感じたことを作文に表現してみましょう。このテーマが現代にどれだけ重要かを考え、書くことが大切です。

じゅげむの夏

  • 筆者: 最上一平(作)、マメイケダ(絵)
  • 出版社: 佼成出版社
あらすじ

『じゅげむの夏』は、小学4年生の少年4人組が、難病を抱える親友・かっちゃんの「今年が最後のチャンスかもしれない」という願いを叶えるため、夏休みの冒険に出かける物語です。自然豊かな夏の日々を背景に、彼らの絆と成長が繊細に描かれた心温まる作品で、読者に生きる力や友情の大切さを感じさせます。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 友情の力と勇気: 難病を抱えるかっちゃんの願いを叶えるために、仲間たちが一致団結して行動する姿勢に注目し、友情の力がどれだけ大きなものかを考えましょう。
  2. 夏休みの特別な意味: 物語の舞台となる夏休みが、子供たちにとってどれだけ特別な時間であり、一生に一度しかない貴重な経験であるかを感想文で述べると良いです。
  3. 冒険心と成長: 4人の少年たちがどのように成長し、困難に立ち向かいながらも楽しさを見つけていく過程を描き、その冒険が彼らに何をもたらしたかを考察しましょう。
  4. 命の尊さと絆: この物語を通じて、命の尊さや仲間との絆の大切さが描かれていることに触れ、自分自身がこのテーマから感じ取ったことを感想文に取り入れると良いでしょう。

さようなら プラスチック・ストロー

  • 筆者: ディー・ロミート(文)、ズユェ・チェン(絵)、千葉茂樹(訳)
  • 出版社: 光村教育図書
あらすじ

『さようなら プラスチック・ストロー』は、約5千年前に発明されたストローの歴史から始まり、現在のプラスチック・ストローが引き起こす環境問題に焦点を当てたノンフィクションです。ストローの進化が生活を便利にしてきた一方で、プラスチックごみが環境や海の生き物に及ぼす深刻な影響が明らかにされます。SDGs(持続可能な開発目標)を背景に、私たちが未来のために何ができるのかを考え、行動するきっかけを提供する一冊です。

読書感想文に書くときのポイント
  1. ストローの歴史から学ぶ視点: ストローの歴史を通じて、技術がもたらす良い点と悪い点を理解し、未来を考えることが重要です。
  2. プラスチックごみの影響: 本書で描かれるプラスチックごみが、環境や生き物に与える影響について、自分の感じたことを書くと良いでしょう。
  3. 他の素材の提案: ストローが必ずしもプラスチックである必要はないことに気づき、他の素材やストローなしでの生活を考えることについて、自分の意見を述べると効果的です。
  4. SDGsへの意識: この本を通じて、SDGsの考え方に触れ、日常生活でどのように「持続可能な行動」を取るか考えることがポイントです。また、周囲にどのような呼びかけをしたいか記載すると、印象に残る感想文となります。

聞いて 聞いて!:音と耳のはなし

  • 筆者: 髙津修、遠藤義人(文)、長崎訓子(絵)
  • 出版社: 福音館書店
あらすじ

『聞いて 聞いて!:音と耳のはなし』は、音がどのように発生し、私たちの耳がそれをどのように認識しているかを解き明かす科学絵本です。音は震える空気の波であり、大きな音や高い音がどのように異なるかが説明されています。また、二つの耳で聞くことで音が立体的に感じられる理由や、聞こえない音波についても紹介されています。子どもたちが日常的に聞く「音」の不思議を、科学的視点から楽しく学べる一冊です。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 音の基本原理を理解する: この本では、音が震える空気の波であることや、音の高さや大きさがどのように異なるかが説明されています。このことを自分が体験した音も含めて感想文を書くと、より具体的になります。
  2. 耳の仕組みと音の認識: 二つの耳で音が立体的に聞こえる仕組みや、脳がどのように音を処理しているかについて、驚いたことを感想文に書くと、興味深い内容になります。
  3. 図解とイラストで分かったこと: 絵本で使われている図解やイラストが、どのように音の仕組みを分かりやすくしているかを述べ、どの部分が特に印象的だったかを挙げると良いです。
  4. 科学絵本からの学び: 科学絵本であるこの本を通し、音や耳について自分の興味が広がったこと、もっと学んでみたい気持ちを感想に含めると、印象に残る感想文となります。

小学校高学年(5,6年生)の部

ぼくはうそをついた

  • 筆者: 西村すぐり(作)中島花野(絵)
  • 出版社: ポプラ社
あらすじ

『ぼくはうそをついた』は、広島に住む小学5年生のリョウタが、原爆で亡くなった祖父の兄・ミノルの話を聞くことから始まる物語です。リョウタは、広島の街を巡りながら、原爆がもたらした傷跡と、今もなおその痛みを抱える人々の想いに触れます。途中で出会った先輩のレイと共に、リョウタは原爆で亡くなった息子のフリをして、傷ついたレイのひいおばあちゃんを救おうとします。この「うそ」は、悲しみの中にある優しさを描き、平和への祈りと希望を伝える作品です。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 「うそ」の意味を考える: リョウタがついた「うそ」が、単なる嘘ではなく、他人を思いやる行動であったことを考察し、その「うそ」に込められた優しさや人間らしさについて感想を述べると、作品のテーマに深く触れることができます。
  2. 広島の歴史と現在の生活: リョウタが広島の街を歩きながら、原爆の過去と現在の街並みを見つめる場面を通して、歴史が今もなお影響を与えていることを感じ取ることができます。自分の日常と広島の歴史を重ねて考えたことを感想文に書きましょう。
  3. 平和への願いを伝えたい: 原爆がもたらした悲劇や、今も続く戦争の現実に対して、自分なりの平和への思いや願いを感想文に込めると、作品のメッセージがより深く伝わります。
  4. 戦争の愚かさと人間の強さ: 物語を通して、戦争の悲惨さや、その中でも生き抜こうとする人々の強さが描かれています。この二面性を感想文で取り上げ、現代に生きる自分たちへの教訓や学びを述べると、感想文に深みが増します。

ドアのむこうの国へのパスポート

  • 筆者: トンケ・ドラフト(作)リンデルト・クロムハウト(作)リンデ・ファース(絵)西村由美(訳)
  • 出版社: 岩波書店
あらすじ

『ドアのむこうの国へのパスポート』は、特別支援が必要な子どもたちが通うトム先生のクラスで繰り広げられる、不思議で心温まる物語です。ラウレンゾーとクラスメートたちは、作家から届く謎解きに挑戦し、架空の国に入るためのビザを作り上げていきます。子どもたちは、この活動を通じて自分自身や仲間のことを深く理解し、成長していきます。個性豊かなビザを手にした彼らが向かう先には、新たな世界が広がっていました。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 自分自身を見つめ直すこと: ラウレンゾーたちがビザ作りを通じて自分自身を理解し、成長していく様子を、自分の日常での成長と結びつけて感想文にしてみましょう。
  2. 仲間と協力することの大切さ: クラスメートたちが互いに協力し、理解し合いながら物語を進めていく様子について、友情や思いやりの大切さを感想として伝えることができます。
  3. 想像力の力を考える: 架空の国へのビザ作りを通じて、子どもたちがどのように想像力を働かせ、自分たちだけの世界を築いていくのかを探り、感想文にその力の魅力を描きましょう。
  4. 物語の「ドアの向こうの世界」を想像する: 作品のタイトルにもある「ドアのむこうの国」について、自分ならどんな世界を想像するかを考え、感想文に想像の広がりを反映させましょう。

図書館がくれた宝物

  • 筆者: ケイト・アルバス(作)櫛田理絵(訳)
  • 出版社: 徳間書店
あらすじ

第二次世界大戦下、ロンドンから田舎へ疎開したウィリアム、エドマンド、アンナの三兄妹は、親代わりになってくれる大人を密かに探しながら、村の図書館を心の拠り所にします。しかし、疎開先での過酷な生活やいじめに苦しみ、兄妹は次第に追い詰められていきます。そんな中、図書館司書のミュラー夫人との出会いが、彼らに新たな希望を与えます。本と物語の世界を通じて、兄妹は逆境を乗り越える力を見つけ出します。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 戦時下の子どもたちの苦しみと希望:戦争が子どもたちに与える苦しみがいかに大きいかを描きながら、図書館が希望の光となる様子を感想文に取り入れると、物語の深さが伝わります。
  2. 図書館と本の力:図書館が三兄妹にとっての避難所となり、本が彼らの心を支える重要な役割を果たしている点を強調すると、読書の意義が深く理解されます。
  3. 兄妹の絆と成長:ウィリアム、エドマンド、アンナの兄妹が困難な状況で助け合い、成長していく姿を描くことで、家族の大切さや団結の力が感想文に生き生きと表れます。
  4. 異文化理解と戦争の影響:イギリスの戦時中の疎開生活と日本の状況を比較し、異なる文化や時代背景に思いを馳せながら、戦争がもたらす影響について考察する視点を取り入れるとよいでしょう。

海よ光れ!:3・11被災者を励ました学校新聞

  • 筆者: 田沢五月(作)
  • 出版社: 国土社
あらすじ

東日本大震災で避難所となった岩手県山田町立大沢小学校。震災の混乱の中で、避難していた子どもたちは自分たちに何ができるのかを考え、行動を起こしました。掃除や「肩もみ隊」としての活動、そして学校新聞「海よ光れ!」を作り、被災者やボランティアたちを励ましました。震災から8年後、彼らが大人になった今、当時の経験を振り返り、新たな特別号を発行。このノンフィクションは、希望を持って困難に立ち向かう子どもたちの姿を描いています。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 子どもたちの勇気と行動力:震災直後の混乱の中で、子どもたちが自ら考え、行動を起こした姿を描くことで、彼らの勇気と行動力がどれほど大きな力を持っていたかを強調します。
  2. 新聞づくりの意義:学校新聞「海よ光れ!」を通じて、子どもたちが被災者を励まし、自分たちの心も支えた意義を感想文に取り入れると、コミュニケーションの力が伝わります。
  3. 地域の絆と助け合い:避難所での生活を通じ、地域の人たちやボランティアの人たちとのつながりに注目し、震災を乗り越える力となった人々の絆について書くとよいでしょう。
  4. 震災の教訓と現代へのメッセージ:震災から学んだ教訓を現代にどう活かすか、また、同じような困難に直面したときに自分がどのような行動を取るべきかを考えさせるメッセージを含めると、感想文が未来に向けたものになります。

中学校の部

ノクツドウライオウ:靴ノ往来堂

  • 筆者: 佐藤まどか(著)
  • 出版社: あすなろ書房
あらすじ

中学生の夏希は、シューズデザイナーを夢見ながら、祖父が営むオーダーメイド靴店「往来堂」を手伝っています。祖父が作る靴は、履く人々に大きな影響を与え、人生を変えるほどの力を持っています。夏希はその過程を見守りながら、自分の進路や夢について深く考え始めます。靴づくりの魅力や手作りの価値を学びつつ、夏希は自分の道を見つけていくさわやかな青春物語です。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 靴の持つ力について:祖父が作る靴がどのように人々の人生を変えたかを具体的に述べ、その力の背景にある手作りの価値や職人の技について考えてみましょう。
  2. 夏希の葛藤:進路に悩む夏希が、靴作りを通じてどのように自分を見つめ直し、成長していく過程を感想文の中心に据え、自分の経験と重ねて書いてみると良いでしょう。
  3. 物づくりの素晴らしさ:物作りの素晴らしさや、職人の仕事の大切さについて考え、大切に扱えば長く使えるものとの出会いについて、自分の身近にあるものを探して意見を述べる。
  4. オーダーメイドの魅力:手間暇をかけて作られるオーダーメイドの靴と、現代の大量消費社会との対比を考え、その魅力について自分なりの意見を書いてみてください。

希望のひとしずく

  • 筆者: キース・カラブレーゼ(著)代田亜香子(訳)
  • 出版社: 理論社
あらすじ

3人の中学生が偶然見つけたのは、願いが叶うという伝説の井戸。町の人々がそれぞれの願いをこの井戸にかける中、予期せぬ奇跡が次々と起こります。井戸にまつわるエピソードを通じて、ちょっとした優しさや思いやりが、他者の幸せにつながることを学んでいく物語です。登場人物たちの願いや思いが織り成すエピソードが心に響き、読む者に愛と希望を届けます。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 優しさと他者への思いやり:物語を通じて示される登場人物たちの優しさや思いやりが、どのようにして奇跡を引き起こし、他者の幸せにつながっていったかを具体的に書いてみてください。
  2. ライアンのキャラクター分析:ライアンの行動や考え方を分析し、彼の優しさや他者への配慮が物語全体に与える影響について考えてみましょう。彼のように行動することの大切さについても触れてみると良いでしょう。
  3. 希望と未来への勇気:物語が描く「希望のひとしずく」が読者にどのようなメッセージを伝えているか、自分なりに解釈し、未来への勇気をどう受け取ったかを述べると良いでしょう。
  4. 多彩なエピソードの魅力:物語の中で展開されるさまざまなエピソードについて、それぞれの魅力や教訓を取り上げ、自分にとってどのエピソードが最も心に残ったか、その理由を感想文に書いてみてください。

アフリカで、バッグの会社はじめました:寄り道多め仲本千津の進んできた道

  • 筆者: 江口絵理(著)
  • 出版社: さ・え・ら書房
あらすじ

仲本千津さんは、将来の夢が何度も変わりながらも、自分の本当の夢を追い求め続けました。銀行員や国連職員など様々な道を目指し、最終的にアフリカでバッグの会社を立ち上げ、貧困問題に取り組む「社会起業家」として活躍しています。特に女性の自立を支援し、彼女たちの生活を豊かにすることを目指して、アフリカプリントのバッグを作りながら、持続可能な未来を築こうと奮闘する姿が描かれています。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 進路の模索と自分らしさの追求:仲本さんが何度も進路を変えながらも、自分の「こうありたい自分」を追求し続けた過程を振り返り、自分が進路選択に迷ったときにどう行動するかを考えてみましょう。
  2. 学び続けることの大切さ:仲本さんの情熱と学び続ける姿勢に注目し、なぜ学び続けることが人生において重要であるか、自分の経験や今後の目標に関連付けて考察してみましょう。
  3. 社会起業家としての役割と影響:仲本さんがアフリカで立ち上げたバッグの会社が、どのようにして貧困問題や女性の自立を支援しているか、その社会的な影響について書くと、彼女の取り組みの重要性が理解しやすくなります。
  4. 「寄り道」の価値:仲本さんが「寄り道」を経て最終的に社会起業家として成功したことから、進路に迷ったり変えたりすることの重要性について考え、迷いながら進むことの大切さを感想文で表現してみてください。

高等学校の部

宙(そら)わたる教室

  • 筆者: 伊与原新(著)
  • 出版社: 文藝春秋
あらすじ

定時制高校に集まった生徒たちは、さまざまな事情で一度は学びを諦めた人々です。しかし、教師・藤竹の指導のもとで「科学部」を結成し、彼らは再び学ぶ喜びを見つけます。特に「火星のクレーター」を再現する実験を通じて、生徒たちは互いに協力し、深い絆を築いていきます。異なる背景を持つ彼らが、一つの目標に向かって成長する姿が描かれた、感動的な青春科学小説です。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 学ぶ喜びの再発見:主人公たちが再び学ぶことへの情熱を取り戻す過程を強調し、自分自身の学びへの意欲と重ね合わせてみましょう。
  2. 多様性と共感の力:生徒たちの異なる背景が物語に深みを与えている点に触れ、異なる環境の中でも共感と協力が生まれることの大切さを述べましょう。
  3. 科学の魅力と挑戦:「火星のクレーター」の実験を通じて、科学の魅力や探求することの楽しさを強調し、科学に対する興味を持った理由や感想を盛り込んでみましょう。
  4. 学び続けることの意義:学び直しの重要性や、自らの学びの姿勢について考え、学ぶことの意味や価値を再確認する内容を取り入れてみましょう。

優等生サバイバル:青春を生き抜く13の法則

  • 筆者: ファン・ヨンミ(作)キム・イネ(訳)
  • 出版社: 評論社
あらすじ

ジュノは、厳しい受験戦争の中で名門トゥソン高校に首席で入学した優等生です。勉強漬けの毎日を送りながら、父のがん治療費を支えるため、成績を維持することが彼の生き抜くための「保険」でした。しかし、恋や進路の悩みを抱えながら、ジュノはやがて、自分と向き合いながら「今を生きる」法則を見つけていきます。 

読書感想文に書くときのポイント
  1. 学歴社会のプレッシャーと自己発見
    韓国の厳しい学歴社会の背景を通じて、ジュノが自分の道を見つけていく過程を分析し、自分自身の将来への不安や目標について考えを書き出してみましょう。
  2. 優等生のジレンマと承認欲求
    成績に縛られたジュノの「優等生のジレンマ」について考察し、承認欲求と自己肯定感のバランスについて、自分の経験と照らし合わせて書くことができます。
  3. 恋愛と友情の影響
    ユビンへの恋愛感情や友人たちとの交流がジュノに与えた影響について、自分の成長や他者との関係を考える材料として書き進めると良いでしょう。
  4. 今を生きることの大切さ
    将来だけに目を向けるのではなく、「今を生きる」ことの重要性について物語から学んだ点を強調し、自分の日常生活での気づきを述べることができます。

私の職場はサバンナです!

  • 筆者: 太田ゆか(著)
  • 出版社: 河出書房新社
あらすじ

『私の職場はサバンナです!』は、南アフリカ政府公認の日本人女性サファリガイドが、サバンナの動物たちの生態や環境保護の最前線での経験を伝える物語です。動物好きだった著者がサファリガイドとして働き、肉食動物から草食動物、鳥や昆虫まで幅広い動物の世界を紹介しつつ、人間と自然が共生するための課題に向き合います。自然環境の保護と持続可能な未来について考えるきっかけを与えてくれる一冊です。

読書感想文に書くときのポイント
  1. 動物の生態と自然環境保護の重要性:サバンナでの具体的な動物の生態や環境保護活動を通じて、自然との共生の大切さについて考察しましょう。また、自分ができる環境保護の取り組みについても書くと良いでしょう。
  2. 著者の挑戦と行動力:サファリガイドになるという夢に向かって行動した著者の姿から、自分の夢や目標に向けて挑戦する勇気について感想を書くことができます。また、困難を乗り越える力について考察すると良いでしょう。
  3. 生物多様性と人間の役割:サバンナにおける生物多様性の重要性や、それを守るために人間が果たすべき役割について述べ、自分がどのように関与できるか感想をまとめることができます。
  4. 将来の夢やキャリアに対する影響:著者の経験から影響を受けて、自分の将来の夢やキャリアについてどのように考えたかを感想文に反映させましょう。

推薦図書を読んで読書感想文を書こう

推薦図書を選んで読書感想文に取り組むことで、物事を深く考える力や、感じたことを自分の言葉で表現する力が養われます。

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この機会に、ぜひ2024年の推薦図書の中から、自分の心に響く一冊を見つけ、その本から得た感動や学びを感想文に書き綴るようにしてください。

きっと、他の誰とも違う、特別な読書感想文が出来上がるはずです。読書感想文は、文章力を鍛えるだけでなく、自分をより深く理解する良い機会にもなります。

読書感想文の書き方については、こちらの記事もどうぞ。

また、夏休みの宿題を早く終わらせる方法のまとめ記事もあります。

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