田植えが終わり用水路に水が絶えず流れる季節となりました(すみません、5月に書きました!)。少し暑い日が続くようになった今日この頃、子どもたちとザリガニ捕りなんかどうでしょうか。簡単な道具で面白いほど捕まえることができ、子どもだけでなくオトナもテンション上がること間違いなしです。この記事ではザリガニの捕まえ方と、その飼い方について紹介します。
ザリガニの種類について
日本に生息しているザリガニは大きく分けて3種類います。二ホンザリガニ、ウチダザリガニ、アメリカザリガニです。この中でも一番有名なのはアメリカザリガニで、たぶんザリガニと聞いたらまず最初に思い浮かべるのはこの種類だと思います。
赤い身体に大きなトゲのあるハサミが特徴のアメリカザリガニは日本全国に生息しています。もともとはアメリカから食用ガエルのエサとして輸入された外来種で、養殖の池から逃げだして全国に広まっちゃったとのこと…。
ザリガニがいる場所は?
そのようなわけで、アメリカザリガニは日本全国の淡水水域にいます。田んぼの用水路、池や沼、川にいて、その中でも水深の浅い、泥底や水草、岩場の陰に隠れています。
ザリガニは流れの穏やかな、水深の浅い場所にじっとしています。次の写真のように用水路のはじっこを目をこらして見るとザリガニを見つけることが出来ます。水面が光で反射して見にくい場合はサングラスをすると見えることもあります。
ザリガニが捕れる時期は?時間帯は?
場所にもよるのですが、捕まえやすい時期は5月~10月頃です。
特に田んぼに水が入る5月以降になると水温も上がり、えさとなるオタマジャクシも発生するのでザリガニが活発に動き出します。
冬になってしまうと水温が下がるので、ザリガニは冬眠して越冬します。
ちなみにザリガニが捕れる時間帯ですが、正直いうと時間帯はいつでも捕まえられます。
ザリガニは夜行性なので夜中や朝夕に動き、日中は物陰に隠れています。
そのため夜中や朝夕が捕れやすいのですが、日中でもザリガニが隠れている物陰の近くにエサを垂らすとエサに反応して食いついてくれるので、日中でも普通に捕まえることが出来ます。
ザリガニ捕りで用意するもの
ザリガニ捕りで最低限必要なものをまとめました。ほぼ100均でそろいます!
ザリガニの捕り方
適当な長さにタコ糸を切り、一方はスルメを縛り、もう一方は棒の先に縛りつけます。
釣り針を使わないので子どもでも安心して扱えます。
エサはスルメだけでなく、ニボシや魚肉ソーセージでもOK。
経験上、スルメはザリガニに挟まれても崩れずに何度でも使えるのでオススメです。
それに匂いの強いものにザリガニは惹かれるらしいので、スルメはもう定番の釣りエサかと!
準備ができたら、あとはザリガニがいそうな場所に吊るすだけです。
でも、何もいないところにスルメを投げ込むのではなく、
①水辺を歩いてザリガニがいそうな端っこをや草陰を探し、
②ザリガニを見つけ、(赤いハサミが目じるし!)
③ザリガニの口元にそっとスルメをたらし、
④気づいたザリガニがスルメを挟んだら、そーっとスルメを引き上げましょう!!
(あせりは禁物)
釣れたらザリガニを持って、エサから離します。
ザリガニの持ち方は、背中からハサミの付け根の膨らんでいる部分を持つと挟まれずにすみます。
つかまえたザリガニは、バケツやプラ水槽に入れて観察しましょう。
この日はタモ網で草陰をガサガサしたら、ヌマエビやカワニナも採取できました。
ザリガニ捕りの注意点
■子どもだけで行かない。
ザリガニがいそうな水辺は水深の深い場所ではありませんが、用水路や川、池などはやはり溺れる危険性があります。必ず大人と一緒に行動してください。
■ヘビに注意。
田んぼにはヘビのエサとなるカエルがいるのでたまに遭遇します。基本的にヘビは臆病なので向こうから近づくことはありませんが、草むらを歩くときなどは注意しながら進むようにしましょう。できれば長ズボンにスニーカーなど、肌の露出を少なくするといいです。もちろんヘビの他にも蜂やムカデといった有毒生物にも注意しましょう。
■天候に注意。
大雨のあとの増水時は危険ですので中止しましょう。
また、雷が発生するときはたとえ雨が降っていなくても中止します。田んぼなどは平坦な場所のため、上空に雷雲があれば人に落ちることがあります。天気アプリで確認するか、遠雷が聞こえたらすぐに中止しましょう。
■ごみを捨てない。
川や池もそうですが、田んぼや用水路は特にザリガニ捕りの際に汚さないよう注意しましょう。スルメやタコ糸を捨てっぱなしにしたり、田んぼの作物を荒らしてしまうのはNGです。他の人の所有物であると子どもたちにも教えながらザリガニ捕りを楽しんでください。
ザリガニの飼育方法
ザリガニは他の観賞用エビとくらべて非常に飼育しやすいエビです。
何より丈夫ですし、水質もそこまで神経質にならなくても順応してくれます。
ですが生き物ですので、飼育するとなったらザリガニが住みやすい環境を整えてあげましょう。
用意するもの
■水槽
せめて30cmくらいの水槽がおすすめです。あまり小さい水槽だったり、ザリガニの個体数が多いとケンカや共食いをしてしまうので、ゆとりのあるサイズを選びましょう。
個人的にはフレームレスの水槽がスタイリッシュで好きです。
■床砂(ソイル)
エビ系は弱酸性の水質を好むので、エビ好みの水質となるソイル系の床砂がおすすめです。
見た目もザリガニの赤が引き立つダーク系のソイルを選ぶとグッと締まります。
もちろん普通の砂利でも大丈夫ですよ。
■隠れ家
ザリガニは夜行性のため日中は隠れ家を用意すると落ち着きます。
100均で売っている素焼きの植木鉢でもOK。入れる前に良く洗浄してから設置してください。
■ろ過器
ただ水槽に水を入れた中でザリガニを飼うと、食べ残しやフンで水が汚れてしまいます。
そのたびに水替えするのもアリですが、実際は大変なのでろ過器を入れて水替えの頻度を抑えると飼いやすいでしょう。あまり水流が強いものだとストレスになるので注意してください。
またザリガニはエラ呼吸を行うので、水の中に酸素を取り込む必要があります。下記のようにろ過機能とエアレーションが行える機材を用意するとザリガニも元気に過ごすことができます。水流も調整できるので安心です。
■カルキ抜き
水道水には殺菌作用のあるカルキが含まれています。自然の生き物にカルキはよろしくないので水槽に入れる前にカルキ抜きをした水を用意します。
バケツに水道水を汲んで一晩おけばカルキは抜けますが、用意するのが面倒であれば市販のカルキ抜きを用意すれば簡単にカルキを抜いた水を用意することができます。
■エサ
ザリガニは何でも食べるのですが、できればザリガニ用のエサを用意してあげましょう。そのほうが食べ残しもなく水が汚れませんし、栄養素もあるので共食いの心配もありません。
1日数回、5分くらいで食べきる量を与えてください。水温が低い場合は動きも鈍いので回数を減らしましょう。
↓↓↓ 飼育機材がセットになって販売されているものもあります。
飼うときの注意
■日なたに水槽を置かない。
自然の環境と違い、水量も少なく流れもない水槽を日なたにおいてしまうと、水温が上がってしまい夏場だと茹で上がってしまいます。日陰といった温度変化の少ない場所に設置しましょう。室内であれば1年を通して温度変化がないので安心です。
■エサを適量、定期的にあげましょう。
エサを入れすぎると、食べ残しにより水質が悪化します。逆にエサがないと共食いや栄養不足で弱ってしまいます。一日に数回、5分くらいで食べきれる量を与えてください。
■定期的に水替えをしましょう。
たとえ、ろ過器を設置していたとしても、定期的に水替えは必要です。
水槽の大きさと個体数にもよりますが、ろ過器がある場合は1か月に1回、水槽の1/3くらいの水を入れ替えてください。一度に全部替えてしまうと水質が変わってしまうのでストレスです。
■水槽にフタをする。
ザリガニは陸地も平気て移動します。フタをしておかないとろ過器やコードを伝って逃げ出すことも。
必ずフタをして飼育しましょう。
↓↓実際に逃げ出した時の写真。ニャンコがびびってました。
■途中で飼うのをやめない。
アメリカザリガニを捕まえてペットとして飼育するのはOKですが、外来生物に指定されているため、一度飼育したザリガニを自然に放出するのは環境省が禁止しています。
ですので捕まえた際は、必ず最後まで飼い続けることを心に決めてから持ち帰りましょう。
まとめ
子どももおとなも楽しめるザリガニ捕りについて、捕まえ方や飼育の方法をまとめてみました。ザリガニは自然のある場所では結構かんたんに観察することができます。
真っ赤でハサミが大きいアメリカザリガニを捕まえたときは、大興奮間違いなしです!
半日は遊んでられますので、ぜひ子どもと一緒に捕まえてください。
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おまけ:ザリガニの食べ方
北欧の国スウェーデンでは、たくさんのザリガニを買い込んで、親戚や友人が集まって「ザリガニパーティー」を開くほど。日本でも夏になるとIKEAレストランでザリガニ料理を楽しむことが出来ます。
そのくらい世界では普通に食べているザリガニをJAPANでも楽しんでしまいましょう。
ここではザリガニの調理法を紹介します。
①泥抜き
必ず泥抜きをしてください。そうしないと泥臭くて美味しくありません。
真水を入れたバケツにザリガニを入れます。少しアルコールを混ぜると泥を吐きやすくなります。
数回ほど水を替えて一晩おきましょう。
②ザリガニを洗う
泥抜きが終わったらザルに入れ、流水で汚れを洗い流します。
洗い終わったあとに、ザリガニに料理酒をかけると臭みが取れます。
(写真はウチダザリガニですが、アメリカザリガニも同様です。)
③茹でる
鍋にお湯を沸かして、ザリガニを茹でます。
ザリガニには寄生虫がいるため、かならず茹でるか焼くかします。
必ず10分以上は茹でて火を通してください。
絶対に生では食べないようにしましょう。
④食べる!
茹で上がったら、殻と背ワタを取って食べましょう!
ここまでくるといつも食べているエビと一緒です。
そのまま食べてもOKですし、塩やレモン、醤油をかけても美味しいです。
アヒージョにしても良いですね。