栃木県北部にある那須連山のひとつ朝日岳。この記事では朝日岳へのアクセスや駐車場、途中の岩場やクサリ場などのルート状況などを詳しく紹介します。高度感のある連続する岩場と、ダイナミックな稜線を体験できるコースは、初めて岩場を体験する人も、ベテランも人気のコースです。実際のコースがどんなところか詳しく紹介していますので、この記事を参考に、ご家族やご自身の体力に合わせて山登りを楽しんでください。
朝日岳とは
朝日岳とは那須連峰と呼ばれる茶臼岳、三本槍岳等を含む山群のひとつです。突起状に山頂をもたげた姿がアルペン的な雰囲気を持つ、荒々しいシルエットが人気のポイントです。登山道で登るのが一般的ですが、ロープウェイを利用して、茶臼岳、三本槍岳を含めて縦走することも可能。いずれも日帰り登山を楽しむことができます。お子さん連れでも登ることはできますが、狭く切り落ちた登山道や岩場、クサリ場など気の抜けない場所ですので、体力と経験を踏まえて登るか検討してください。
■朝日岳の標高:1,896m
■登山レベル:体力は初級向けですが岩場、クサリ場があるので要注意。
アクセス
■鉄道・バスでのアクセス
JR東北新幹線:那須塩原駅下車
路線バス(関東自動車):那須塩原駅西口→那須ロープウェイ停留所 約70分
JR東北本線:黒磯駅下車
路線バス(関東自動車):黒磯駅西口→那須ロープウェイ停留所 約60分
■マイカーでのアクセス
東北自動車道 那須ICからクルマで約35分
駐車場について
登山口付近には以下3ヶ所の駐車場があります。
夏休みシーズン土日や、紅葉シーズン土日祝日の駐車場は、かなりの混雑が予想されます。朝早くに到着できるよう予定してください。なお、遠方から来る場合、駐車場の近くで前泊するとムリのない予定を立てられます。近隣のホテルや旅館は楽天トラベルで検索してみてください。
駐車場の詳しい場所や、混雑する時間帯については、次の記事もご覧ください。
登山適期
登山に適しているシーズンは5月下旬~10月です。6月の新緑の季節や10月の紅葉シーズンもおすすめです(当然混雑しますが…)。また朝日岳はミネザクラやシャクナゲ、リンドウといった花も楽しむことができます!それぞれの開花時期を狙って登るのもアリです。
朝日岳の注意点
- コース上に水場やトイレはありません。登山口(峠の茶屋駐車場)のトイレを利用しましょう。
- 朝日岳は切り立った狭い道や岩場、クサリ場はもちろん、砂れきやガレ場(不安定な石)といった歩きづらい登山道があります。必ず登山に適した服装や靴を装備しましょう。足首などひねらないよう慎重に行動します。
- 岩場の上り下りは両手を使って登り、ストックは使用せずしまっておきましょう。
- 朝日岳は強風遭難が多発する山です。特に気候が不安定な春や秋には、立ってられないくらい強い風が吹くことも。天気予報では必ず風速も確認し、強風の時は登山を控えたほうが安全です。
- 事前に雷が来ないか天気予報をチェックし、行動中に雷鳴が遠くに聞こえたら、油断せずすぐ下山しましょう。避難小屋などが近くにあればそこに避難します。
- 朝日岳は平地に比べて約10℃ほど気温が下がります。夏でも上着が必要な場合もあります。気温の予報もチェックしておきましょう。
親子で登山するときの準備と注意点については、次の記事も参考にしてください。
天候が変わりやすい山では雨具は必須。とくに風が吹きやすい朝日岳ではウインドブレーカー代わりにもなるので用意しておきましょう。キッズ用のレインウエアはこちら↓↓
山登り用のトレッキングシューズもあれば長時間の行動も疲れにくくなります。キッズ用のトレッキングシューズはこちら↓↓
登山コース
コース概要
歩行時間:約2時間45分
朝日岳は、登山口から山頂まで約1時間35分ほどの短時間で登頂できます。時間だけ見たら簡単そうな山ですが、途中で岩場やクサリ場があり、切り立った狭い道もあるので、慎重な行動が必要なコースです。
高度感のあるコースですので、足元がすくみそうな場所もあります。が、コース自体はそこまで距離がないので、見方を変えれば、ビギナーの岩場体験にはうってつけのコースとも言えます。
↓↓実際のコースを詳しく紹介していきます。
登山口~峰の茶屋へ
まず峠の茶屋駐車場にある案内所兼トイレの建物の後ろにある道を進みます。トイレはここが最後です。トイレを済ませて出発しましょう。また案内所には最新の情報が掲示されていますので目を通しておくと安全です。
少し登ると登山指導所が現れます。
登山届を出してから入山しましょう。
登山指導所のすぐ奥にある登山口から山登りスタートです。
はじめは木々の生い茂る登山道ですが、
登山口からたった30分ほどで森林限界を超え、展望の良いコースとなります。
コース自体はゆるい傾斜の登山道で比較的歩きやすいです。見晴らしが良いので道に迷うこともないのですが、植物の保護のためコースから外れずに登っていきます。
登山口から約1時間で峰の茶屋に到着。茶屋と言っても無人の避難小屋で店舗はありません。ここまで来たらしっかり休憩をとりましょう!
ここでは眼前にそびえる茶臼岳を見ることができます!
峰の茶屋~朝日岳へ
ここから先は、いよいよ岩場やクサリ場のエリアです。コース上のポイントをまとめてみました。
①剣ヶ峰の巻き道
峰の茶屋から朝日岳方面に進むと、剣ヶ峰の東側を回り込むような巻き道になります。
道幅は狭く、ガレ場もあります。他の登山者が向かってきたときは、ゆずりあいながら慎重にすれ違いましょう。
狭い登山道でのすれ違いは、原則「登り優先」です。が、自分のペースと相手の状況(とくに慣れない子どもがいるときなど)先に下ってもらったほうが良い場合は、ゆずり合ってすれ違うようにしましょう。また、滑落を避けるためできるだけ山側に待機し、リュックが邪魔にならないよう配慮すると安全です。
②恵比寿大黒
巻き道を過ぎると、恵比寿大黒と呼ばれる2本の巨岩が現れます。
ここから先はいよいよ岩石地帯です。落石と滑落に注意しながら岩場とガレ場を通り抜けます。
浸食によってできた奇岩は、地球とは思えない他の惑星のような風景を作り出しています!
③クサリ場(2通行)
巻き道を過ぎるとクサリ場の急登が出てきます。鎖を中央分離帯と見立てて、上り、下りの人の流れを見ながら通行していきます。
クサリ場や岩場はストックは持たず、必ず両手はフリーにします。動かない岩を選んで手をかけ、安定した岩に足を乗せて登りましょう! また、クサリをつかむ場合は、それに頼りきらず、あくまで補助として使い、基本は動かない岩をつかんで登るようにします。
なお、上からの落石、下へ石を落とさないよう十分注意してください。万が一落石が発生した場合は大きな声で「ラクーー!」と叫んで下の人たちに注意を促しましょう。
④クサリ場(狭い道)
最初のクサリ場のピークを過ぎると、今度は山腹をトラバース(横切る)する狭い道のクサリ場になります。ここは片側が切り立った崖になっていますので、必ずクサリを補助としてつかみ、足元を確認しながら慎重に進みます。また、すれ違うのが難しい場所ですので、反対側から登山者が来ていないか確認し、もし来ている場合は無理して進まず、ゆずり合いながら通り抜けるようにしましょう。
⑤朝日の肩
クサリ場と岩場を抜けきると朝日の肩と呼ばれる、稜線に張り出した平たい場所が現れます。この近辺は砂れきが多いので滑らないよう慎重に! ここまでくると朝日岳の山頂までもう一息です。ベンチがあるので少し休憩してから山頂アタックしましょう。
朝日岳がだいぶ近づいてきました!
朝日の肩~朝日岳山頂へ
朝日の肩で一息ついたら、いよいよ山頂アタック。
岩石の多い急斜面を登ること約10分、
無事に登頂!
山頂から眺める茶臼岳は圧巻です…。
登ってきたルートを振り返ると、アルペンを思わせる荒々しい岩稜が連なっています!
山頂を満喫したら、帰りは同じルートを通って下ります。登りと同様、せまい岩場やクサリ場が続きますので、他の登山者とゆずり合いながら気を付けて下山してください!!
まとめ:朝日岳の大自然を楽しもう!
今回は朝日岳へのアクセスや駐車場、途中の岩場やクサリ場などのルート状況などを詳しく紹介しました。この記事を参考に、ご家族やご自身の体力に合わせて山登りを楽しんでください。
今回、紹介した朝日岳の近辺は、有名な那須温泉や塩原温泉があります。山登りのあとにホテルを利用してから帰宅するのもありかと思います。朝日岳に近いホテルや旅館を楽天トラベルから紹介します。
温泉や山の幸を提供するホテルが数多くあるので、ぜひ検索してみてください。
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