家族で低山登山：鹿沼の岩山に挑戦！猿岩の迂回路も詳しく紹介

栃木県鹿沼市にある「岩山」は、家族での登山にも適した低山ですが、一部には険しい岩場もあります。特に「猿岩」は上級者向けの難所として知られています。

この記事では、初心者や家族連れでも安心して登山を楽しめるよう、猿岩の迂回ルートや必要な装備、安全対策などを詳しく紹介します。

鹿沼市の岩山とは？

岩山は、栃木県鹿沼市の北部に位置し、標高は328mと低いですが、山頂からは鹿沼市街や日光連山など周辺の山々を一望できる絶景が広がります。

また、岩山は岩場が多く、自然のアスレチックのような登山を楽しめるスポットです。初心者や家族連れでも挑戦できるルートがある一方、猿岩と呼ばれる難所も存在するため、事前の情報収集が重要です。

岩山の登山ルートを紹介

登山コースの概要は以下の通り

岩山の登山道は初心者におすすめの短いコースです。

所要時間：3時間15分
歩行距離：約6km
高低差：約310m

マイカーの場合は「富士山公園駐車場」、バスの場合は「鹿沼西中入口バス停」がスタート地点となります。それぞれ登山口までは舗装された道を歩いて行きます。

そして、コースには大きく３つのピークがあり、登山口から順に、三番岩 → 二番岩 → 岩山（一番岩）を登ることができます。岩山（一番岩）から下山すると、ゴルフ場の脇にある山道を経由し、里山をハイキングしながらスタート地点に戻ります。

猿岩を避ける迂回ルート

上級者向けの岩場である「猿岩」は、岩山（一番岩）のすぐ北側にある70ｍほどの崖コースです。

鎖も設置されていますが、経験がないと非常に危険なポイントなので、子どもや初心者は迂回ルートを利用するのがおすすめです。

岩山を過ぎてから左に下山するルートがあるので、それが迂回路です。

分岐には案内板もあるので見逃さないようにしましょう。

初心者・子どもが登る時の注意点

初心者や子どもが岩山を登る際は、安全面を最優先することが重要です。岩山は岩場が多いため、滑りにくい靴や手袋を用意し、適度な休憩と水分補給を意識しながら進みましょう。

岩場: 足場をよく確認し、慎重に登りましょう。必ずホールド（手掛かり）をしっかり掴み、三点支持を意識して登ってください。

鹿沼の岩山は、有名な大谷石と同じ、加工しやすい凝灰岩で形成されています。
そのためか、以下の写真のように岩場が階段上に加工されている箇所がたくさんあります。うまく利用し、踏み外さないよう登ってください。

ハシゴ場: ハシゴの状態を確認し、安全に利用できるか確認しましょう。そして、一段ずつ確実に足を運び、手すりをしっかり掴みます。

鎖・ロープ場: 鎖やロープの状態を確認し、安全に利用できるか確認しましょう。全体重はかけず、あくまで補助として利用してください。

マーキングや案内板: 岩山は崖や切り立った岩などが多く、ルートから外れてしまうと滑落の危険があります。必ずマーキングや案内板を確認しながら、ルートから外れないよう慎重に進みましょう。

最適な登山時期と天候の注意点

ベストシーズンは、秋～冬～春の時期です。真夏でも登れるのですが、低い山なので熱中症に注意する必要があります。

注意すべき天候

鹿沼の岩山は一年を通じて登山が可能ですが、天候によっては登山の難易度が変わります。特に雨の日やその翌日は岩場が滑りやすく、転倒の危険があるため注意が必要です。

• 雨の日やその翌日：岩場が滑りやすくなるため、注意が必要です。
• 積雪や凍結：冬は雪が積もることも。滑りやすくなるので天気予報を確認しておきましょう。
• 夏の猛暑日：熱中症にならないよう、こまめな水分補給を心がけてください。

岩山へのアクセスと駐車場

岩山の登山口は、鹿沼市の市街地にあり、非常にアクセスしやすいです。

公共交通機関の場合

• JR鹿沼駅から鹿沼市が運営しているコミュニティバス「リーバス」に乗り、「鹿沼西中入口」バス停で下車します。
• バス停から登山口までは、徒歩で約５分です。

リーバスの時刻表や運賃は、以下のサイトの上久我線・古峰原線を確認してください。
鹿沼市公式サイト リーバス時刻表・路線図・運賃等

クルマの場合

• 東北自動車道 鹿沼ICから約１５分
• 駐車場: 富士山公園駐車場に停めます。駐車場から登山口までは徒歩で約１５分です。

富士山公園駐車場

岩山を登る際は、富士山公園駐車場を利用しましょう！

• 富士山公園駐車場（無料）
  • 収容台数：約23台
  • 登山口まで徒歩約１５分
  • トイレ無し

しっかり準備！登山持ち物チェックリスト

岩山に登る際は、以下のものを用意しましょう。

• 服装:
  • 動きやすい服装: 岩場が多いので、体の動きを妨げない長袖長ズボンがおすすめ。
  • 防寒着: 天候によっては、フリースやジャケットなど。
  • レインコート: 天候が変わりやすいので、必ず持っていきましょう。
  • 帽子: 日差し対策。
  • 手袋: 手の保護と、滑り防止としてグローブがあると安心。
• 靴:
  • 登山靴: 靴底がしっかりしていると岩場は歩きやすいです。
  • スニーカー: 子どもの場合、履きなれた運動靴でも大丈夫です。
• 持ち物:
  • ザック: 荷物を入れるために必要です。
  • 水: 多めに持っていきましょう。（1人1リットル以上）。
  • 食料: おにぎりやパンなど、手軽に食べられるものがおすすめです。
  • 地図: 登山道は整備されていますが、念のため持っておくと安心です。
  • タオル: 汗を拭くのに便利です。
  • ティッシュ: イザというとき用。トイレットペーパーも可。
  • 日焼け止め: 日焼け対策。
  • 虫よけスプレー: 虫対策。
  • 救急セット: 絆創膏や消毒液など。
• その他:
  • カメラ: 景色を写真に撮りたい方はぜひ。
  • ヘルメット: 転倒や落石が心配な方はあると安心。

👉 家族で山登りをするときの準備については以下の記事も参考にしてください。

岩山のコース紹介

実際に2024年12月30日に登った時の様子を、ポイント含めて紹介します。

10:20 富士山公園駐車場からスタート
駐車場から登山口に向かって歩道を進みます。

途中で案内板を発見。

路地裏を進んでいきます！

日吉神社に到着。年末なので初詣の準備が行われていました。

10:35 登山口に到着
日吉神社を左に進むと、登山口に到着します。ここからいよいよ山登りスタートです！

はじめは藪の道を進んでいきます。

少し登っただけで、いっきに岩山感がアップします。滑らないよう慎重に登ります。

最初の岩場を登りきると、高度感のある見晴らしの良い景色が！
ベンチがあるので家族でひと休みします。

鹿沼の市街地と、その先にある筑波山を望むことができます。

通称「メタボ岩」。ここの隙間を通れないと岩山には行けません！

岩場をさらに進んでいくと、、、

11:04 三番岩
最初のピーク「三番岩」に到着。

三番岩を過ぎると、今度は下り道…。

落ち葉の積もる、尾根づたいの道を進んでいきます。

11:40 二番岩
２つめのピーク「二番岩」に到着。

この日は気温が氷点下となったためか、山道で霜柱をたくさん発見しました。

さらに尾根づたいに道を進んでいくと…

12:15 岩山（一番岩）に到着
今回の目的地、岩山（一番岩）に到着しました！！

雪化粧の日光連山を眺めます。

山頂にある防水ボックスには「山ノート」が保管されています。せっかくなので他の山仲間に宛てて、うちもメッセージを残しました。

ひとしきり山頂を楽しんだら、いよいよ下山です。岩山から、さらに北に進むと上級者向けの「猿岩」があります。
危険なので通りませんが、怖いもの見たさで家族で見学です（汗

「引き返し迂回不可」の赤文字が結構こわい…

眼下にはゴルフ場が良く見えます。

猿岩から戻ること約50ｍの場所に、迂回路の分岐点があります。
案内に従って下山を始めます。

ひととおり下りきると、森林の緩やかな山道になります。

13:25 下山！
登山道を抜けて舗装路に到着。ここからはのんびり里山散策です。

13:55 駐車場（ゴール）
スタートしてから約3時間40分。クルマを停めた富士山公園駐車場に戻ってきました。
これで岩山攻略は無事に終了です！

まとめ：鹿沼の岩山で岩場デビューしよう！

今回の記事では、鹿沼市の岩山の登山ルートや、猿岩の迂回ルート、必要な装備などを家族連れ向けに詳しく紹介しました。岩山は注意が必要な山ですが、見方を変えれば岩場初心者にはうってつけの山と言えます。ぜひご家族で鹿沼の岩山にチャレンジして、冒険気分を味わってみてください。

岩山の他にも、鹿沼や宇都宮には魅力的な場所がたくさんあります。ぜひ、色々探して、あなただけのお気に入りを見つけてくださいね。

ほかにも家族におすすめスポット

• 大谷資料館: 採掘場跡を見学できる神秘的なスポットです。
• 宇都宮動物園: 動物たちと触れ合える人気のスポットです。
• 餃子通り: 宇都宮名物の餃子を堪能できるスポットです。

栃木を楽しむためにはホテルで1泊するのもおススメです。宿泊を計画する場合は楽天トラベルで検索してみてください。

👉 栃木県のホテル・旅館一覧はこちら

ゆとりのある計画を立てて、栃木の観光名所を巡るのもアリです。安く泊まれる温泉宿もあるのでチェックしてみてください。

👉 次の記事では、栃木でおすすめの低山５選を紹介します！