尾瀬ヶ原は本州最大の広大な湿原地帯。関東から行ける絶景の一つですが、高低差も少なく、歩きやすいコースのため、初心者や家族での山歩きには非常にうってつけ。この記事では、関東からアクセスしやすい鳩待峠側にある戸倉駐車場とその混雑する時間帯、尾瀬ヶ原へのコースなどを詳しく紹介します。ぜひ参考にしていただき、ご家族やご自身の体力に合わせて山歩きを楽しんでください。
尾瀬ヶ原とは
尾瀬ヶ原は群馬県、福島県、新潟県の3つの県境にある、広大な湿原地帯です。燧ヶ岳や至仏山といった名山に囲まれた尾瀬ヶ原は、水芭蕉やワタスゲといった高山植物の宝庫で、その花たちが咲く姿はまるで箱庭を散歩しているかのような雰囲気となります。縦横に伸びる木道を気ままに歩くことで、大自然を満喫しながら自由なトレッキングを楽しむことができます。山小屋を利用して宿泊も可能ですが、日帰り登山も問題なく可能。また、尾瀬ヶ原にある山小屋にはトイレもあるので、初心者やお子さん連れでも安心して山歩きを楽しむことができます。
■高低差:187m(鳩待峠から)
■登山レベル:初心者
↓↓尾瀬ヶ原についての詳しい情報はこちら。
尾瀬ハイキング・観光情報 尾瀬ガイド
鳩待峠へのアクセス
この記事では、関東から尾瀬ヶ原へ行くのに一番アクセスしやすい鳩待峠への行き方を紹介します。
■鉄道・バスでのアクセス
JR上越線:沼田駅下車
路線バス(関越交通バス):沼田駅 → 尾瀬戸倉 約1時間25分
シャトルバス(またはタクシー):尾瀬戸倉 → 鳩待峠 約35分
※季節運行で、高速バス(関越交通バス)もあります!
バスタ新宿 → 尾瀬戸倉 約4時間
■マイカーでのアクセス
関越自動車道 沼田IC → 戸倉までクルマで約45分
シャトルバス(またはタクシー):尾瀬戸倉 → 鳩待峠 約35分
シーズン中はマイカー規制があるため、鳩待峠はクルマで行けません! 混雑緩和や自然保護のため、マイカーで行く場合は必ず戸倉の駐車場を利用し、そこからシャトルバス、または乗合タクシーに乗り換えます。くれぐれも路上駐車は絶対にやめましょう!シャトルバスや緊急車両の通行の妨げになってしまいます。
戸倉にある駐車場と混雑する時間帯
戸倉には以下3ヶ所の駐車場があります。
↓駐車場のお問い合わせ先はこちら
■尾瀬第1駐車場、尾瀬第2駐車場
尾瀬戸倉観光協会
0278-58-7263
■スノーパーク尾瀬戸倉駐車場
尾瀬高原ホテル
0278-58-7511
①尾瀬第1駐車場
収容台数:約280台
駐車料金:マイカー専用 1,000円/1日
営業時間:24時間営業
※車種(キャンピングカー等)によってはご利用できない場合があります(幅、高さ制限)。
戸倉に着いたら最初に誘導される駐車場です。そのためシーズン中の土日祝日や、天気が良い日は朝6時くらいで満車になります。ここが満車になると尾瀬第2駐車場に誘導されます。
②尾瀬第2駐車場
収容台数:約250台
駐車料金:マイカー専用 1,000円/1日
営業時間:24時間営業
※車種(キャンピングカー等)によってはご利用できない場合があります(幅、高さ制限)。
尾瀬第1駐車場から少し西側にある駐車場です。尾瀬第1駐車場が満車になると、ここに案内されます。よほど混雑しなければどの時間帯でも停めることができます。が、大混雑した場合は、スノーパーク尾瀬戸倉駐車場に誘導されます。
③スノーパーク尾瀬戸倉駐車場
収容台数:約500台(普通車)
駐車料金:マイカー 1,000円/1日
大型バス・マイクロバス等 4,000円/1日
営業時間:24時間営業
尾瀬第1駐車場、尾瀬第2駐車場が満車になると最後に誘導される駐車場です。大型バス、マイクロバス等も停められる大きな駐車場です。
もしスノーパーク尾瀬戸倉駐車場になったら、尾瀬からの帰りのシャトルバスに乗る際、必ず「スノーパーク尾瀬戸倉です!」と運転手に伝えましょう。でないと尾瀬第1駐車場に行ってしまいます。
シャトルバス、乗合タクシーについて
※料金や時刻は2023年6月10日時点での情報です。予告なく変更となる場合がありますのでご了承ください。
■料金
戸倉 ⇔ 鳩待峠間のシャトルバス、乗合タクシーの料金は以下となります。
大人:1,000円(片道)
子供:500円(片道)
購入した乗車券は、シャトルバス・乗合タクシー共通で利用できます。
■運行時刻
行きの便は、戸倉発が5:00にスタートし、帰りの便は鳩待峠発の16:40が最終となります。
シャトルバス便は1時間おきの運行ですが、乗合タクシーも運行しているので、そこまで待たずとも鳩待峠に向かうことができます。
↓↓詳しい情報は以下のサイトをご覧ください。
関越交通株式会社 尾瀬輸送(戸倉~鳩待峠)
気を付けなくてはいけないのは鳩待峠からの帰りの便です。16:40を過ぎてしまうとシャトルバスだけでなく乗合タクシーも終わってしまうので、その時刻に間に合うよう予定を立てましょう!
登山適期
登山に適しているシーズンは5月下旬~10月中旬です。初夏のミズバショウ、盛夏のワタスゲやニッコウキスゲ、秋は黄金色の絨毯となる草紅葉(くさもみじ)など、季節ごとに彩りが美しく変化しますので、シーズン中は花の湿原ねらいで予定を立ててみてください。
尾瀬ヶ原の注意点
- 高低差があるのは鳩待峠と山の鼻(尾瀬ヶ原の入口)の間だけ。行きは下りのためラクラクですが、帰りは登り道となります。帰り道の登りの体力を残しつつ行動しましょう。
- 尾瀬ヶ原のコースは木道が多く設置されています。木道を通る際は「右側通行」がルールですので忘れずに。また自然保護のため木道から外れて歩くのはNGです。なお、雨天後の木道は濡れていて滑りやすいので足元に注意してください。
- 尾瀬ヶ原は平地に比べて日中約10℃ほど気温が下がります。夏でも上着が必要な場合もあります。気温の予報もチェックしておきましょう。
親子登山の一般的な準備と注意点については、次の記事も参考にしてください。
尾瀬ヶ原は特に天候が変わりやすいです。必ず雨具は用意しましょう。レインウエアはウインドブレーカー代わりにもなるので便利。キッズ用のレインウエアはこちら↓↓
日帰りであればスニーカーでもOKですが、山登り用のトレッキングシューズもあれば長時間の行動も疲れにくくなります。キッズ用のトレッキングシューズはこちら↓↓
尾瀬ヶ原は日陰のない木道が続くので日差しを避けられません。日焼け防止のため、必ず帽子をかぶるようにしましょう。
登山コース
■コース概要
鳩待峠 → 山ノ鼻 → 牛首分岐(折り返し) → 山ノ鼻 → 鳩待峠
※初心者おすすめコースです。
歩行時間:約2時間40分
歩行距離:10.5km
実際の行動時間は、休憩時間を含めて約4時間は必要です。
■鳩待峠
シャトルバスから降りると、まず最初に到着するのは鳩待峠です。トイレを済ませてトレッキングをスタート。
はじめはブナやダケカンバの深い森の階段を下ります。
■山ノ鼻~牛首分岐
山ノ鼻に到着すると、尾瀬ヶ原の広い湿原が! ただただ平坦なので木道をどこまでも歩いて行けそうな気分になります。初めは燧ケ岳が前方に現れ、帰りは至仏山を眺めながらトレッキングできます。
牛首分岐までは池塘(ちとう)と呼ばれる小さな池が点在しています。
牛首分岐に着いたらベンチがあるのでそこでひと休み。来た道を引き返すのが初心者におすすめのコースです。
それぞれの山小屋では軽食も販売しているので、ここでひと休みすると子どもも大喜び!
まとめ:尾瀬ヶ原の大自然を楽しもう!
今回は、尾瀬ヶ原へアクセスしやすい戸倉駐車場とその混雑する時間帯、尾瀬ヶ原へのコースなどを詳しく紹介しました。尾瀬ヶ原は本州最大の広大な湿原地帯。関東から行ける絶景の一つですが、初心者や家族での山歩きには非常にうってつけです。この記事を参考に、ご家族やご自身の体力に合わせてトレッキングを楽しんでください。
今回、紹介した尾瀬ヶ原の近辺は、有名な水上温泉郷があります。トレッキングのあとにホテルを利用してから帰宅するのもありかと思います。尾瀬ヶ原に近いホテルや旅館を楽天トラベルから紹介します。
温泉や山の幸を提供するホテルが数多くあるので、ぜひ検索してみてください。
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